【寄り付き概況】
1日の日経平均株価は続落して始まった。始値は前日比159円95銭安の2万1361円58銭だった。
注目されたFOMCでFRBは約10年半ぶりに0.25%の利下げを決めたが、パウエルFRB議長が記者会見で利下げサイクルの開始を示唆しなかったことで、早期の追加利下げ観測が後退、これが米株急落につながった。
NYダウは一時480ドル近い下げをみせるなど波乱展開となったことで、東京株式市場でもリスク回避の売り圧力が強い。米半導体大手クアルコムが決算発表を受け時間外で大きく売られていることもあり、半導体関連株の下げが全体の下落基調を助長する可能性もある。
売り一巡後に日経平均は下げ渋っている。大幅な米利下げ観測の後退を受け、日米金利差の縮小は限られるとの見方から外国為替市場では1ドル=109円台まで円安・ドル高が進行している。トヨタが上昇するなど輸出関連株の一部に買いが入り、相場の支えとなった。
寄り付き時点で業種別では33業種中、証券、銀行を除く31業種が安く、値下がりで目立つのは非鉄、水産、海運など。
個別では、ファーストリテ、ソフトバンクGが軟調で、JT、資生堂、花王、ソニー、東エレク、エーザイが安い。バンナムHDは反落している。日本製鉄、JXTGがさえず、住友鉱は値を下げている。
一方、4~6月期決算で大幅増益となった野村が急伸。トヨタ、村田製、太陽誘電、NEC、 TDKや武田のほか、デンソーや豊田通商も上昇している。
225先物はアムロ・シティ・JP・みずほ・GS・ソジェンが買い越し。
三菱・野村・HSBC・メリル・ドイツが売り越し。
TOPIX先物は大和・シティ・GS・パリバが買い越し。
モルスタ・バークレイス・メリル・SBIが売り越し。
テクニカル的には、世紀東急(1898)、北電工事(1930)、NESIC(1972)、日東富士(2003)、塩水港(2112)、サニーサイド(2180)、SSOL(2327)、ALSOK(2331)、ディップ(2379)、味(2801)、サムティ(3244)、テンポイノ(3484)、豆蔵(3756)、コムチュア(3844)、モバファク(3912)、第一三共(4568)、リブセンス(6054)、M&Aキャ(6080)、日東工器(6151)、インソース(6200)、平和(6412)、マース(6419)、セガサミー(6460)、ソニー(6758)、愛三工(7283)、IDOM(7599)、スギ(7649)、ニホンフラッシュ(7820)、兼松(8020)、加賀電子(8154)、芙蓉リ(8424)、ソニーF(8729)、渋沢倉(9304)、コネクシオ(9422)、電力セクター、大ガス(9532)、アイネット(9600)、スクエニ(9684)、イオンディ(9787)、ナック(9788)、因幡電産(9934)が動兆。
