25日のNYダウ工業株30種平均は続伸し、前日比159ドル95セント高の4万3621ドル16セントで終えた。
この日発表された2月の米消費者景気信頼感指数が市場予想を下回り、前月からの低下幅が2021年8月以来の大きさとなった。トランプ政権の関税政策に対する消費者の懸念が高まっているとみられ、景気見通しが大きく悪化。市場では「政権発足時に高まった期待が反動で落ちている」との声が聞かれた。
ダウ平均は午前から昼頃に一時マイナス圏に沈んだが、取引終盤にかけ安値拾いの買いが先行。ナスダックも下げ幅を縮めた。翌日の取引時間終了後に米半導体大手エヌビディアの四半期決算を控え、空売りをいったん手じまう動きもみられた。
同日朝に2024年11月〜25年1月期決算を発表したホーム・デポに買いが入り、指数を押し上げた。
ホーム・デポは2.8%高で終えた。11〜1月期決算で売上高と特別項目を除く1株利益が市場予想を上回り、住宅市場の厳しさが続くなかでも業績の底堅さを示したとして、好感した買いが入った。
アムジェンやトラベラーズ、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)といったディフェンシブ株も上昇した。
市場では「経済や消費の減速への懸念が強く、投資家のリスク回避の動きが広がった」との声が聞かれた。
ダウ平均は下げに転じる場面もあった。25日発表の2月の米消費者信頼感指数は98.3と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(102.3)を下回り、前月比の低下幅が21年8月以来の大きさとなった。トランプ米政権の貿易や関税に関する政策への懸念が多く聞かれたという。「消費者は関税による影響が不透明であることへの緊張を高めている」との受け止めがあった。
主力ハイテク株の下落が目立った。米政権が半導体の対中規制を強化する方針だと米ブルームバーグ通信が24日に報じ、売り材料視された。ダウ平均の構成銘柄ではエヌビディアが2.8%安となった。ダウ平均の構成銘柄以外ではブロードコムやアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)といった半導体株が下げた。
そのほかのダウ平均の構成銘柄では、ナイキやシャーウィン・ウィリアムズが高かった。前週発表の四半期決算を受けて売りが続いていたウォルマートも買われた。半面、マイクロソフトやボーイング、IBMは下げた。景気減速が業績の逆風となるとの見方から、JPモルガン・チェースやゴールドマン・サックスといった金融株も安かった。
ナスダック総合株価指数は4日続落した。前日比260.539ポイント(1.35%)安の1万9026.386(速報値)で終えた。テスラは8.3%安だった。25日発表された1月の欧州の電気自動車(EV)販売台数が大幅減となり、嫌気された。メタプラットフォームズやアルファベットも下げた。
【シカゴ日本株先物概況】
25日のシカゴ日経平均先物は下落した。3月物は前日比65円安の3万7955円で終えた。この日は日経平均株価が下落し、米ナスダック総合株価指数が軟調だったこともあり、シカゴ市場の日経平均先物には売りがやや優勢となった。
シカゴ日経225先物 (円建て)
37955 ( -285 )
シカゴ日経225先物 (ドル建て)
37975 ( -265 )
( )は大阪取引所終値比
【欧州株式市場】
■イギリス・ロンドン株価指数
25日の英FTSE100種総合株価指数は上昇し、前日比9.69ポイント(0.11%)高の8668.67で終えた。英HSBCホールディングスなど銀行株に買いが優勢だったほか、英防衛大手BAEシステムズが買われた。英国のスターマー首相は25日、国防費を2027年までに国内総生産(GDP)比2.5%まで増やし、その後に同3%へ引き上げる新たな目標を示した。
FTSEの構成銘柄では、25日公表した2024年12月通期決算で売上高が市場予想を上回った医療機器大手スミス・アンド・ネフューが6.13%高、航空・防衛大手BAEシステムズが4.67%高、金融大手HSBCホールディングスが2.48%高と相場をけん引。半面、投資信託会社ポーラー・キャピタル・テクノロジー・トラストは4.27%安、資源大手リオティントは3.34%安、産金大手エンデバー・マイニングは3.29%安となった。
■ドイツ・フランクフルト株価指数
25日のドイツ株価指数(DAX)は小幅に反落し、前日比15.66ポイント(0.06%)安の2万2410.27で終えた。独シーメンス・エナジーの下げが目立ったほか半導体大手インフィニオンテクノロジーズも下げるなど、人工知能(AI)への投資増で恩恵が見込まれる銘柄に売りが出た。
AI関連の下げは、一部のアナリストレポートをきっかけにAI向け設備投資が過剰になるとの懸念が広がっていることが背景にある。そのほか化学品流通のブレンタグなど、素材に売りが優勢だった。一方で建設資材のハイデルベルク・マテリアルズ、自動車の一角が上げた。独ラインメタルなど防衛関連に買いが入った。内需系の比率が高い中型株指数のMDAXは前日比上昇した。
個別では、エネルギー大手シーメンス・エナジーが7.34%安と急落し、半導体大手インフィニオン・テクノロジーは2.63%安、化粧品大手バイヤスドルフも2.44%安と下落。一方、セメント大手ハイデルベルク・マテリアルズは3.58%高、自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は3.45%高、同業BMWは2.76%高と買われた。
■フランス・パリ株価指数
フランスの株価指数CAC40は続落し、前日比0.49%安で終えた。