【寄り付き概況】
16日の日経平均株価は反発して始まった。始値は前週末比155円03銭高の1万7586円08銭。その後、上げ幅は200円を超える場面があった。
前週末に米国株市場でNYダウが過去最大の上げ幅をみせるなど主要株指数が急反騰をみせたことに加え、米連邦準備理事会(FRB)が米国時間15日、緊急利下げに踏み切ったことを受け、日銀が18~19日に開催予定だった金融政策決定会合を16日に前倒しして開催すると発表。上場投資信託(ETF)の買い入れ増額への思惑から買い戻しが先行した。
ただ、新型コロナウイルスの感染拡大に対する警戒感が高まるなか、上値では戻り売りニーズも強い。日経平均は前週の記録的な急落で値ごろ感は意識される一方、足もと原油価格の急落や外国為替市場で進むドル安・円高などが足を引っ張る可能性があるだろう。
寄り付き時点で業種別では33業種全面高で、値上がり上位に海運、証券、空運、その他製品、ガラス土石など。
個別では、ソフトバンクG、任天堂が値を上げ、三菱UFJ、みずほFG、三井住友のメガバンク株や野村、大和証Gの証券株、第一生命、SOMPOHDの保険株も値を上げた。また、JFE、コマツ、JAL、ANAが堅調で、JXTG、コスモエネルギ、石油資源も上伸している。
半面、東エレク、アドバンテス、信越化の半導体関連株や村田製、TDK、日本電産の電子部品関連株も値を消している。
人気はオーデリック(6889)、アイモバイル(6535)、ダイト(4577)、前田道路(1883)、三菱ケミ(4186)、テクノスマ(6246)、フジテック(6406)、スバル興(9632)、アステラス(4503)、山善(8051)、山洋電(6516)、大気社(1979)、浜ホト(6965)、ヤクルト(2267)、OBC(4733)。
