152円高と反発、米株高で半導体関連に買い

 
14日午前の日経平均株価は反発し、前日比152円29銭(0.56%)高の2万7579円61銭で終えた。前日の米株高を受けて、値がさの半導体関連を中心に買いが入った。日経平均の上げ幅は一時300円に迫ったが、買い一巡後は伸び悩んだ。
 
きょう前場は主力株をはじめ幅広い銘柄に買いが優勢となり、日経平均株価は反発した。前日の米国株市場でNYダウが370ドルあまりの大幅高となったほか、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数もNYダウを上回る上昇率で4日ぶりに反発したことから、東京株式市場でもリスクを取る動きが強まった。東エレクやアドテストなどが買われた。
 
ただ、日本時間今晩に1月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えていることもあり、買い一巡後は上値の重い展開を強いられた。日経平均は朝方寄り付き直後につけた2万7721円が前場の高値となっている。個別株は高い銘柄が多く、全体の74%の銘柄が上昇している。
1ドル=132円台前半と円安進行が一服し、円安が企業収益を押し上げるトヨタなど自動車株が伸び悩んだ。このところの日経平均の上値を抑えている心理的な節目の2万8000円に接近し、戻り待ちの売りが相場の重荷となった。
 
政府は14日、日銀の黒田東彦総裁の後任に経済学者で元審議委員の植田和男氏を起用する人事案を国会に提示した。市場では「国会での所信聴取などで、植田氏の政策姿勢を確認したい」との声があった。
 
株価は目先、弱含み、良くても、もみ合いレンジ相場にとどまるとみておきたい。今晩の米CPIが仮に予想並みにとどまったとしても、年始からの株価ラリーが再開するとまでは過度に期待しない方がよいだろう。
 
東証株価指数(TOPIX)は反発した。午前終値は前日比11.66ポイント(0.59%)高の1989.33だった。
 
 


 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆2984億円、売買高は5億4117万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1361。値下がりは401、変わらずは70銘柄だった。

業種別株価指数(33業種)は金属製品、食料品、機械、鉄鋼などが上昇した。下落はサービス業、陸運業など。
 
個別では、レーザーテック、東京エレクトロンが高く、日本製鉄は商いを伴い上昇。三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクもしっかり。日本郵船など海運株も堅調。三井松島ホールディングスが値を飛ばし、三菱重工業も物色人気。SMC、キーエンス、アサヒ、花王が高い。ファインデックスはストップ高に買われた。
 
半面、ダブル・スコープが急落、リクルートホールディングスの下げも目立つ。日立製作所が安く、ヤマハ発動機も売りに押された。クロス・マーケティンググループ、アイスタイルなどが大幅安。コマツ、日立建機、リクルートは安い。

 

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