148円安と反落。売り買い交錯も徐々に下げ幅広げる。

9日午前の日経平均株価は反落した。午前の終値は前日比148円66銭安の2万2338円26銭だった。東証株価指数(TOPIX)は2.90ポイント安の1,678.35とともに反落した。

前日の反動で利益確定の売りが出た。朝方は為替がドル高・円安傾向にあることで売り買いを交錯させていたが、その後日経平均は徐々に下げ幅を広げた。

人民元安などを受けて中国・上海総合指数が続落しており、中国景気の先行き不透明感を意識した短期筋による株価指数先物への売りが相場全体を押し下げた。ファナックや安川電など中国関連とされる銘柄が総じて安く、投資家心理を冷やした。下げ幅は200円を超える場面があった。

週末とあって積極的に下値を拾う動きは見られず、売り物に押される展開が続いた。

東証1部の出来高は7億1676万株、売買代金は1兆2909億円、騰落銘柄数は値上がり1105銘柄、値下がり銘柄数は913、変わらずは94銘柄だった。
株価指数オプション11月物などの特別清算指数算出に絡んだ現物株売買が膨らんだ。 

業種別株価指数(33業種)は石油・石炭製品、鉱業、非鉄金属など12業種が下落、空運業、陸運業、水産・農林業など21業種が上昇した。
 


個別では、2018年12月期の業績予想を据え置いた資生堂が大幅安となった。原油安を背景に国際石開帝石など資源関連も下げた。
ファーストリテーリング、ファナックが安く、ダイキン、KDDIも売りに押され、安川電機、ニコン、ネクソンも下落した。

半面、通期業績の見通しを上方修正した丸井Gが買われた。キヤノン、明治HDも高い。米金利の先高観を背景に三菱UFJや三井住友FGも上昇した。
セーレンが値上がり率トップに買われ、カドカワ、イノテック、アイロムグループも大幅高となった。
 
東証2部株価指数は前日比48.20ポイント安の7345.99ポイントと3日ぶり反落した。
出来高5265万株。値上がり銘柄数は167、値下がり銘柄数は237となった。 
 
個別では、アイケイ、東邦化学工業、ノザワ、神鋼鋼線工業、フジマックなど13銘柄が年初来安値を更新した。クロスキャット、キョウデン、明治機械、あじかん、三社電機製作所が売られた。 

一方、サンセイ、ヨネックスが一時ストップ高と値を飛ばした。理研コランダム、スリーエフなど3銘柄は年初来高値を更新した。ゼット、ビケンテクノ、コーアツ工業、コンテック、エムジーホームが買われた。 

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