145円高 米株高を受け続伸、一時2万3000円大台回復

28日の日経平均株価は続伸した。午前の終値は前日比145円13銭高の2万2944円77銭だった。一時、心理的節目の2万3000円を上回る場面があった。
 
米国とメキシコが北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉をめぐり大筋合意したことで、貿易問題に対する警戒感が後退。株式市場では、買い戻し意欲が強まった。
 
為替相場の落ち着きもあり、上げ幅を拡大して一時2万3006円77銭(前日比207円13銭高)まで上昇する場面があった。その後は戻り売りに抑えられ、前引けにかけて上値の重い動きとなった。
市場では米中貿易摩擦などの先行きを見極める必要があるとの声は根強く、中国・上海総合指数の動きが鈍いこともあり、次第に模様眺め気分が広がった。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続伸した。前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆425億円、売買高は6億1213万株だった。
 
東証1部の値上がり銘柄数は1268と、全体の約6割を占めた。値下がりは728、変わらずは106だった。
 
業種別株価指数(33業種)は、海運業、ゴム製品、輸送用機器の上昇が目立ち、下落は、水産・農林業、小売業、食料品など。

 個別では、ソフトバンクグループがしっかり、トヨタ自動車も買われた。コマツが上昇、ファナックにも資金が流入した。東京エレクトロン、日本電産も堅調。オープンドアが大幅高、日本化学工業も値を飛ばした。スルガ銀、オルトプラスも高い。

半面、ファーストリテイリングが軟調、スタートトゥデイも売り優勢。太陽誘電、東宝も冴えない。資生堂、TOKYO BASE、ネオスが安く、ダブル・スコープも利食われた。
 
 
東証2部株価指数は前日比47.51ポイント高の7210.48ポイントと3日続伸した。
出来高6977万株。値上がり銘柄数は251、値下がり銘柄数は154となった。
 
個別では、アウンコンサルティング、ICDAホールディングス、東洋刃物、アルメディオ、岡山県貨物運送など6銘柄が年初来高値を更新。
アライドテレシスホールディングス、原田工業、イワキ、ニチリン、大日本コンサルタントが買われた。
 
一方、パス、ベネフィット・ワン、ジー・スリーホールディングス、鈴与シンワート、ファステップスが売られた。

 

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