【寄り付き概況】
15日の日経平均株価は反発して始まった。始値は前週末142円34銭高の2万9662円41銭だった。上げ幅は一時300円を超えた。
前週末のNYダウが小幅ながら続伸したほか、ナスダック総合指数も高く引け、両指数いずれも過去最高値を更新している。
ワクチン接種が急速に進んでおり、経済活動が正常化することへの期待感が強まっている。バイデン新政権が打ち出す大型の追加経済対策に対する思惑も株価の強調展開を後押ししており、恐怖指数とも呼ばれる米VIX指数は、約1年ぶりに20を下回った。これを受けて東京市場も主力株をはじめ総じて買い優勢の地合い。国内企業の決算発表では想定以上に上方修正の動きが目立っていることもあり、市場のセンチメントは前週に続いて強気に傾いている。
ただ、日経平均3万円大台を前に目先利益確定売り圧力も意識され、きょうの段階では上げ幅も限られそうだ。
個別ではファーストリテ、ファナック、東エレクが高く、ソニー、出光興産は堅調となっている。半面、トヨタ、デンソー、花王が軟調となっている。
