140円近辺の攻防に要注目

 
Market Data
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【日経平均】
35619円77銭(▲539円39銭=1.49%)
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【TOPIX】
2530.67(▲45.87=1.78%)
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【グロース250】
632.14(▲18.68=2.87%)
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【プライム売買高】19億3972万株(△2億2623万株)
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【売買代金】4兆1993億円(△4163億円)
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【値上がり銘柄数】105(前日:802)
【値下がり銘柄数】1523(前日:787)
【新高値銘柄数】26(前日:52)
【新安値銘柄数】32(前日:5)
【25日騰落レシオ】113.24(前日:131.25)
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■本日のポイント
 
 1.日経平均は539円安と7日続落、為替の円高進行を嫌気
 2.日銀審議委員の発言で一時1ドル=140円台後半の円高に
 3.米大統領選のTV討論会は民主党ハリス氏勝利との見方強まる
 4.ディスコ、東エレクなど半導体、トヨタなど自動車株が下落
 5.三井物や富士通、レーザーテク、さくらネットは買い優勢に
 
日経平均は大幅安。円高への警戒が拭いきれない中で、買いを入れたくなる材料がないため、簡単に下に値幅が出る。7日続落となっている間は日本株の弱さが際立っており、世界株安ではない。
 
当面の焦点は「円高」に共鳴する格好で進行する「株安」がどこで下げ止まるかだろう。
震源となっている為替に関しては注目イベントが多く、「近く140円割れの可能性もあり得る」との見方は少なくない。
まずは、今晩の米8月消費者物価指数(CPI)が大きなポイントとなる。米国では「いまは雇用情勢に対する関心が高くCPIに対する注目度は一時に比べやや落ちている」(同)ともいわれるが、やはり目は離せない。
更に、来週は17~18日に米連邦公開市場委員会(FOMC)、19~20日に日銀金融政策決定会合がある。為替市場ではドル安・円高の基調が勢いづくなか、今後一段と円高が進むことは起こり得るだろう。
 
国内に相場を動かす材料がない。自民や立憲民主の代表選で繰り広げられる政策論争にも市場の関心は向かない様子。むしろ米国の大統領候補の政策が相場を左右するような感じである。日経平均はおとといの安値(3万5247円)に接近したところで下げ渋り。かろうじてそこが支持ポイントとして機能している。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(11日現在)
 
38156.49  13週移動平均線
37520.44  200日移動平均線
37185.90  25日移動平均線
37164.26  均衡表転換線(日足)
37087.69  均衡表雲上限(週足)
36939.45  ボリンジャー:-1σ(26週)
36791.45  均衡表雲上限(日足)
36791.45  均衡表基準線(週足)
36391.47  新値三本足陽転値
36348.48  6日移動平均線
36338.10  均衡表転換線(週足)
36242.88  ボリンジャー:-1σ(13週)
35981.85  均衡表雲下限(日足)
35956.12  ボリンジャー:-1σ(25日)
 
35619.77  ★日経平均株価11日終値
 
35578.99  均衡表基準線(日足)
35390.59  ボリンジャー:-2σ(26週)
34726.35  ボリンジャー:-2σ(25日)
34329.27  ボリンジャー:-2σ(13週)
34223.74  均衡表雲下限(週足)
33841.72  ボリンジャー:-3σ(26週)
33496.57  ボリンジャー:-3σ(25日)
32415.66  ボリンジャー:-3σ(13週)
 
 
終値539.39円安と下げがややきつく、下降中の5日線を上回ることなく推移し、強い売り圧力を窺わせた。ザラ場安値は前日水準を下回ったが、9日安値35247.87円を手前で下げ止まり、下値での一定の買い需要を確認する形となった。一目均衡表では、終値が再び雲下限を下回り、売り手優勢を示唆している。本日までの7日続落で合計3081.10円安と下げはきついが、25日線との下方乖離率は4.21%と反動高を誘うとされる5%ラインには届かず、下押し続行リスクに留意が必要となろう。
 

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