26日午前の日経平均株価は続伸。午前終値は前日比138円93銭高の2万3431円74銭だった。
前日の米国株の主要株価指数が最高値を更新したことで、は買いが優勢だった。
米中貿易協議の進展への期待が高まり、電機株などの輸出関連株を中心に幅広い銘柄が値上がりした。
外国為替市場で円相場が1ドル=109円近辺と円安・ドル高に振れ、輸出関連などの株高を支えた。米中貿易交渉の先行き期待から、12日に付けた年初来高値(2万3520円)を上回る場面があった。
中国政府は前日、知的財産侵害に対する罰則を強化すると発表。また、人民日報系の「環球時報」が、米国との貿易協議について「第1段階」の合意が「極めて近い」と報じた。市場関係者は「中国から協議進展を示唆するニュースが続き、リスク資産を選好する流れになった。
市場からは「米中関連ニュースでアルゴリズムが買いに反応したのだろうが、一時的だった。米国株は史上最高値で、日経平均は年初来高値圏にあり、上値指向が強い。世界景気の改善が期待され、年末ラリーの動きになりそうだ」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は上昇した。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆476億円、売買高は5億7601万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1226、値下がりは799、変わらずは128だった。
業種別株価指数(全33業種)では、電気機器、鉄鋼、非鉄金属の上昇が目立った。下落は空運業、食料品、鉱業など。
個別では、任天堂、ソニー、ファナック、TDK、京セラが高く、日立化成が大幅高。日立ハイテク、村田製の上昇が目立った。前日の米半導体株高を手掛かりに東京エレクトロンやアドテスト、スクリンが買われた。昭光通商が物色人気となり、レーザーテックなども買われた。
半面、昭和電工やアサヒ、塩野義が下落した。が安く、エア・ウォーターは値下がり率トップに売られた。テラスカイ、千趣会なども値を下げた。清水建設、豊田合成、IHI、ユニチ
東証2部株価指数は前日比56.56ポイント高の6926.96ポイントと3日続伸した。
出来高7531万株。値上がり銘柄数は250、値下がり銘柄数は139となった。
個別では、北海道コカ・コーラボトリング、サイバーステップ、JFEシステムズ、ジオスター、那須電機鉄工など13銘柄が年初来高値を更新。昭和飛行機工業、アジア航測、いい生活、アドテック プラズマ テクノロジー、テクノスマートが買われた。
一方、テクノアソシエが年初来安値を更新。ビート・ホールディングス・リミテッド、オーウイル、ミダック、フジオーゼックス、大日本コンサルタントが売られた。
