137円高 反発、円高一服で買い戻し

24日午前の日経平均株価は反発し、午前の終値は前日比137円04銭高の2万2534円03銭だった。
外国為替市場の円高一服や米長期金利の上昇を受け、自動車や金融株に買いが目立った。中国・上海株が上昇して始まったことも買い安心感につながった。
 
円相場が1ドル=111円台前半の円安・ドル高水準に下落し、「ヘッジファンドなどのショートカバー(買い戻し)が入った」という。日経平均は朝方、上げ幅が150円を超える場面があった。
 
米中貿易摩擦への警戒は根強く、前場中ごろに日経平均は伸び悩む場面があった。医薬品株には利益確定売りが出た。ただ、企業の2018年4~6月期決算への期待は高く、押し目買いが下値を支えた。
 
市場からは「米国発の通商問題は懸念されるが、トーンダウンしつつある。あすから本格化する決算発表にマーケットの注目が移りやすいが、内容はまちまちとみられ、相場を大きく動かすことにはならないだろう」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反発した。
 
東証1部の出来高は6億1632万株、売買代金は9532億円。騰落銘柄数は値上がり1608銘柄、値下がり403銘柄、変わらず91銘柄。
 
業種別株価指数(33業種)は、海運業、石油・石炭製品、その他金融業の上昇が目立った一方、空運業、医薬品、食料品などが下落した。
 

個別では、三菱UFJやトヨタが高い。任天堂やソフトバンクも上げた。ファナック、キーエンスなども高い。コマツも上昇した。インターアクションが値を飛ばし、イーレックスも物色人気。オルトプラスが高く、ネオスも買いを集めた。
 
一方、ファストリや東海カ、エーザイが下げた。昭和電工が冴えず、楽天が売られた。KOAが急落したほか、ルネサスエレクトロニクス、オハラも安い。
 
 
東証2部株価指数は前日比35.51ポイント高の7394.52ポイントと3日ぶり反発した。
出来高4535万株。値上がり銘柄数は275、値下がり銘柄数は108となった。
 
個別では、寺岡製作所がストップ高。テクノ菱和、パス、JIEC、阪神内燃機工業、日本ギア工業など7銘柄は年初来高値を更新。ビート・ホールディングス・リミテッド、ヨネックス、省電舎ホールディングス、チャーム・ケア・コーポレーション、東洋テックが買われた。
 
一方、フジ日本精糖、ダイナパック、日本ピグメント、川上塗料、瀧上工業など9銘柄が年初来安値を更新。北日本紡績、Oak キャピタル、ファステップス、杉村倉庫、日本鋳造が売られた。

 

株ちゃんofficial xはこちら!
目次