130円高と続伸、米利下げ期待を背景

20日前引けの日経平均株価は続伸した。前日比130円23銭高の2万1464円10銭で取引を終了した。
 
前日の米株高を受けてリスク選好の流れが継続、日経平均は続伸した。寄り付きの取引が一巡した後、前場中盤にかけて戻り売りや利益確定売りがやや強まり、日経平均株価は前日比43円40銭高の2万1377円27銭まで上げ幅を縮小した。しかし、前場終盤にかけて再び買いが勢いを増した。
 注目されていたFOMCではFRBの利下げに前向きな姿勢が確認され、これが投資家心理を改善させている。一時2万1487円と取引時間中として5月10日以来の高水準となった。

 また、シカゴ市場では日本時間20日午前の時間外取引で米株価指数先物が堅調に推移したことや、中国・上海総合指数などアジアの各国・地域の株価指数が総じて上げたことも好感された。

外国為替市場では米長期金利が時間外取引で低下し、日米金利差が縮小するとの思惑で円相場が1ドル=107円台半ばと円高が進行し、自動車株など輸出セクターの一角が売られ上値を抑えたが、不動産株などをはじめ内需株が強い動きで全体相場を支えた。

市場では「ファンドなどによる株式配当金を再投資する動きもあり、堅調な動きとなったようだ。後場は金融政策決定会合の内容次第だろう」との声が聞かれた。
 
東証株価指数(TOPIX)は4.97ポイント高の1560.24だった。JPX日経インデックス400も上昇した。
 
前引けの東証1部の売買代金は概算で8481億円、売買高は4億9612万株だった。値上がり銘柄数は1278銘柄、値下がり742銘柄、変わらず124銘柄だった。


業種別株価指数(全33業種)は小売業、その他製品、情報・通信業などが上昇し、輸送用機器、電気機器、卸売業は下落した。
 
個別では、ファーストリテイリング、ダイキン、エーザイが高く、任天堂も上昇した。ソニー、アルトナーが買われ、ディー・エル・イーも物色人気、エムアップも大幅高となった。東京建物や東急不HD、菱地所といった不動産株の上げが目立った。
 
半面、キーエンスが大幅安、トヨタ自動車も軟調だった。クボテックが急落したほか、三桜工業、アルプスアルパイン、レノバなども値を下げた。日揮や丸紅、太陽誘電も下落した。
 
東証2部株価指数は続伸した。前日比28.89ポイント高の6510.86ポイントだった。
出来高1935万株。値上がり銘柄数は227、値下がり銘柄数は149となった。
 
個別では、ウェルス・マネジメント、スーパーバッグ、神島化学工業、ミダック、スターフライヤーが年初来高値を更新した。三精テクノロジーズ、ミズホメディー、セグエグループ、理経、ピーエイが買われた。
 
一方、ボーソー油脂、アイケイ、石井表記、黒田精工、北陸ガスが年初来安値を更新した。鈴与シンワート、TBグループ、ユタカフーズ、オーウエル、イムラ封筒が売られた。

 

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