13日 米国▪︎欧州株式概況

〔米株式〕ダウ3日ぶり小反発=物価鈍化とAI脅威が交錯

13日のNYダウ工業株30種平均は3日ぶりに反発し、終値は前日比48ドル95セント高の4万9500ドル93セントだった。

朝方発表された1月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.4%上昇と、伸び率は前月の2.7%上昇から縮小した。市場予想も下回り、2025年5月以来、8カ月ぶりの低水準。連邦準備制度理事会(FRB)による利下げで景気が下支えされるとの期待感が維持され、ダウの上げ幅は一時300ドルに迫った。

ただ、中古自動車価格の下落がCPIを押し下げた側面が強く、「インフレ圧力は割と残っている」との見方が浮上。AIが幅広い業種に浸透し「既存ビジネスが崩れる」(日系証券)との警戒感も相まって売り買いが交錯、ダウはマイナス圏に沈む場面もあった。

米短期金利先物の値動きから市場が織り込む政策金利予想を算出する「フェドウオッチ」によると、6月の会合でもFRBが政策金利を据え置く確率は13日夕時点で3割ほどと、前日(37.7%)から低下した。利下げ観測を背景に米長期金利は一時4.04%と2025年12月以来の低水準を付けた。米金利低下も相場を支えた。

ダウ平均の構成銘柄ではないが、半導体製造装置のアプライドマテリアルズ(AMAT)が8%高で取引を終えた。12日夕に四半期決算と同時に発表した26年2〜4月期の業績見通しが好感された。ラムリサーチなど同業他社にも買いが波及した。

AMATの見通しは人工知能(AI)市場の拡大で需要が高まっていると受け止められた。AIが既存企業の業務を代替するとの懸念が広がっている局面で「足元のファンダメンタルズ(基礎的条件)は良好との見方から買いが入った」との声が聞かれた。

ダウ平均は300ドルあまり下げる場面があった。米国では16日がプレジデントデーの祝日で休場となる。3連休の週末を控え、買い持ち高を減らす動きが出やすいとの指摘があった。アップルやエヌビディアといった主力ハイテク株が売られたことも、指数の上値を抑えた。

その他のダウ平均の構成銘柄ではナイキやユナイテッドヘルス・グループ、ウォルト・ディズニー、セールスフォースが上昇した。低調な利益率見通しが嫌気されて12日に急落したシスコシステムズは上げに転じて取引を終えた。半面、ビザやアメリカン・エキスプレス、マクドナルド、スリーエム(3M)は下落した。

ナスダック総合株価指数は4日続落した。終値は前日比50.477ポイント(0.22%)安の2万2546.671(速報値)だった。メタプラットフォームズやアルファベット、ブロードコムなどが売られた。

〔ロンドン株13日 反発〕

13日の英FTSE100種総合株価指数は反発し、前日比43.91ポイント高の1万0446.35で取引を終えた。情報関連サービスのRELXが大幅高となるなど、人工知能(AI)が既存事業への脅威になるとの警戒感からこのところ売られやすくなっていた銘柄に買いが入った。

英ロンドン証券取引所グループ(LSEG)やソフトウエア開発のセージ・グループ、FTSE100種指数の構成銘柄以外では広告大手WPPが上昇した。根強い米利下げ観測から米株式市場で主要な株価指数が上昇に転じているのも投資家心理を支えた。防衛・航空関連や製薬株にも買いが入った。一方で銀行株が下げた。

FTSEの構成銘柄では、情報サービス会社RELXが9.99%高、信用リスク管理サービス会社エクスペリアンが5.40%高、プライベート・エクイティ会社3i(スリーアイ)グループが5.11%高と相場をけん引。他方、賭け屋大手エンテインは4.74%安、金融大手ナットウエストは2.49%安、特殊化学品大手クローダ・インターナショナルは2.46%安となった。

〔ドイツ株13日 反発〕

13日のドイツ株価指数(DAX)は4日ぶりに反発し、前日比62.19ポイント高の2万4914.88で取引を終えた。13日の米株式市場で主要な株価指数が上昇に転じると、DAXも水準を切り上げた。

週末入りを前に持ち高調整の動きが中心で、DAXは比較的狭い範囲でもみ合う展開だった。

DAXでは、ドイツ取引所が4.60%高、航空機エンジン大手MTUエアロ・エンジンズが4.59%高、食品加工機器大手GEAグループが2.06%高と買われた半面、コメルツ銀行は5.66%安、電力大手RWEは4.13%安、ドイツ銀行は3.97%安で取引を終えた。

欧州株式市場でフランスの株価指数CAC40は反落し、前日比0.34%安で終えた。前日終値を挟み一進一退の展開で、相場は明確な方向感を欠いた。

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