13日 米国▪︎欧州株式概況

〔米株式〕
ダウ4日ぶり反落、398ドル安=利益確定売り

13日のNY株式相場は、前日まで2営業日連続で史上最高値を更新したことを受けて利益確定の売りが先行し、4営業日ぶりに反落した。NYダウ工業株30種平均は前日終値比398.21ドル安の4万9191.99ドルで終了。ナスダック総合指数は24.03ポイント安の2万3709.87で引けた。

ダウ平均は前日まで最高値更新が続き、1月に入って1500ドルあまり上昇していた。「高値警戒感があるなか、イラン情勢の悪化といった地政学リスクのほか、米連邦準備理事会(FRB)の独立性を巡る不透明感などが投資家心理を冷やした」との指摘があった。

同日発表の2025年12月の米消費者物価指数(CPI)はエネルギーと食品を除くコア指数が市場予想を下回り、インフレの落ち着きを示した。ただ、この数年は年前半に物価上昇圧力が強まる傾向がみられており、FRBが1月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を据え置くとの市場の見方には変わりがなかった。

個別銘柄ではJPモルガン・チェースの下げが目立った。13日に発表した25年10〜12月期決算で事業会社の売上高に相当する純営業収益が市場予想を下回った。投資銀行部門が振るわなかった。減益となったことも嫌気された。

ビザの下落も大きい。トランプ米大統領が13日未明に自身のSNSにクレジットカードの手数料を制限する法案を支持すべきと投稿した。トランプ氏は9日にはクレジットカード金利に10%の上限を設ける考えを示しており、事業への逆風が懸念された。ダウ平均の構成銘柄ではないが、マスターカードも大幅安となっている。

マイクロソフトやアマゾン・ドット・コムも下げた。トランプ氏が12日にSNSへの投稿でデータセンターの電力消費拡大による米国民の電気代の上昇を問題視し、ハイテク大手が負担すべきと主張した。ダウ平均の構成銘柄ではセールスフォースも安い。

一方、ボーイングが上昇している。13日に発表した25年の民間機の受注台数が大幅に増え、18年以来初めてエアバスを上回った。キャタピラーとウォルマートも高い。

〔ロンドン株13日 小幅反落〕

13日の英FTSE100種総合株価指数は小幅ながら3営業日ぶりに反落し、前日比3.35ポイント(0.03%)安の1万0137.35で終えた。同指数は最高値圏での推移が続いているとあって、利益確定などを目的とした売りが出た。取引時間中には前日付けた最高値を上回る場面があった。

電力・ガス供給のナショナル・グリッドをはじめ公益株が下げた。製薬や住宅建設株に売りが出た。一部金融機関が投資判断を引き下げた防衛大手の英BAEシステムズが売られた。

半面、英シェルなど石油株への買いが指数を支えた。イラン情勢の緊張を背景に、ロンドン原油市場(ICEフューチャーズ)で北海ブレント先物(期近3月物)は一時1バレル65ドル台後半と2025年10月下旬以来、約2カ月半ぶりの高値を付けた。資源関連に買いが優勢だった。

FTSEの構成銘柄では、好業績を発表したホテル大手ウィットブレッドが7.08%高と急伸し、投資持ち株会社パーシングスクエア・ホールディングスが2.71%高、石油大手BPが2.41%高で続いた。
一方、医療機器大手スミス・アンド・ネフューは4.07%安、ホームセンター大手キングフィッシャーは3.72%安、医療機器のコンバテックは3.28%安となった。

〔ドイツ株13日 小幅続伸し最高値〕

13日のドイツ株価指数(DAX)は小幅ながら11日続伸し、最高値を更新した。終値は前日比15.32ポイント(0.06%)高の2万5420.66だった。11日続伸したのは2014年11月以来となる。

欧州エアバスや独ラインメタルなど航空・防衛関連に買いが優勢だった。
半面、利益確定の売りも出やすく、DAXは前日比安く推移する場面もあった。

エアバスは12日に25年1年間の民間航空機の納入機数が24年比で4%増になったと公表した。これを踏まえ、13日には一部金融機関がエアバスの目標株価を引き上げた。ヘルスケアや自動車、消費の関連銘柄に売りが出た。

他では、香料大手シムライズが5.05%高、通販大手ザランドが4.77%高、半導体大手インフィニオン・テクノロジーズが2.09%高と買われた半面、人工透析製品・サービスのフレゼニウスメディカルケアは3.20%安、通信大手ドイツテレコムは2.47%安、ドイツ取引所は2.34%安で終了した。

欧州株式市場でフランスの株価指数CAC40は小幅に続落し、前日比0.13%安で終えた。

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