3日午前の日経平均株価は小幅に反落した。午前の終値は前日比13円41銭安の2万4257円21銭だった。
きょう前場の東京株式市場は、幅広い銘柄に売り先行で始まり、日経平均は最近の一方的な相場上昇に対する警戒感から、一時150円以上下げる場面があった。
前場中ごろ過ぎから円相場が対ドルで伸び悩んだのにつれて、日経平均も急速に下げ渋った。
外国為替市場で取引時間中にドルが買い直され1ドル=113円80銭前後まで急速に円安に押し戻されたことに連動して、全体指数も戻り足となった。紙パルプや電力株などのディフェンシブストックが頑強で全体相場を支えていた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も小幅に反落した。
市場からは「イタリアの財政問題やインドネシア・ルピアの下げを背景に円高に向かったが、急激なものでない。その後、円安方向に戻していることで日経平均も下げ幅を縮小している。週末の米9月雇用統計を通過すれば、市場の目はマクロからミクロに移り、業績を見極めつつ相場は上に向かっていくのではないか」との声が聞かれた。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆2458億円、売買高は7億231万株だった。
東証1部の値下がり銘柄数は1049、値上がりは949、変わらずは110だった。
業種別株価指数(全33業種)は電気機器、輸送用機器、銀行業が下落し、小売業、卸売業、医薬品は上昇した。
個別では、任天堂が軟調、ソニー、トヨタ自動車も売りに押される展開。ソフトバンクグループ、KDDIも冴えない。ファナックとダイキン、オリエンタルランドも値を下げた。ネクステージが急落、カチタス、スシローグローバルホールディングスなども安い。
半面、スルガ銀行が売買代金トップで急伸、大東建託も買い優勢。ファストリと資生堂は上昇した。アダストリアが大幅高、レンゴー、田淵電機なども値を飛ばした。電通、セコム、テルモと日立建機、ローソン、アカツキも上昇した。
東証2部株価指数は前日比18.89ポイント安の7398.48ポイントと4日ぶり反落した。
出来高5465万株。値上がり銘柄数は135、値下がり銘柄数は263となった。
個別では、児玉化学工業、日東化工、西川ゴム工業、ベルテクスコーポレーション、FDKなど7銘柄が年初来安値を更新。アウンコンサルティング、新内外綿、ファーマフーズ、トーヨーアサノ、平和紙業が売られた。
一方、理研コランダ、東洋刃物、TONE、野崎印刷紙業が年初来高値を更新。川本産業、日本リーテック、光陽社、コメ兵、那須電機鉄工が買われた。
