26日午前の日経平均株価は小幅に続落し、前日比13円51銭(0.04%)安の3万2669円00銭で前場を終えた。
きょう前場は強弱観対立のなか、日経平均が方向感の定まらない展開となった。朝方は3万2500円を下回る場面もあったが、その後は下げ渋り、前引けはわずかながらマイナス圏で着地している。米国株市場ではNYダウが12日続伸と記録的な連騰をみせているが、東京株式市場はリスク選好ムードに乏しい。米株価指数先物が軟調に推移しているのを横目に狭いゾーンでもみ合った。日本時間あす未明に予定されるFOMCの結果発表とパウエルFRB議長の記者会見、更に今週末の日銀金融政策決定会合を控え、買いが見送られている。
主要企業の4~6月期の決算発表をにらみ、利益確定売りも出やすかった。日経平均の下げ幅は一時200円に迫ったが、前日終値を小幅に上回る場面もあり、相場の方向感は乏しかった。
外国為替市場で円相場が円高・ドル安基調となり、株価の重荷だった。米国で取引終了後に発表されたマイクロソフトなどの決算を受け、日本時間26日の取引でハイテク株が多いナスダック100株価指数の先物が下落したことも売りを促した。
東証株価指数(TOPIX)は反落した。JPXプライム150指数は前引け時点で0.11ポイント(0.01%)高の1035.88だった。
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆4503億円、売買高は6億6300万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は976と、全体の5割強を占めた。値上がりは742銘柄、変わらずは117銘柄だった。
業種別株価指数(33業種)は輸送用機器、ゴム製品、海運業、鉱業などが下落した。上昇は鉄鋼、パルプ・紙など。
個別では、東エレクや信越化、スクリンが高い。レーザーテックが上昇したほか、ディスコも買い優勢、ソシオネクストも売り物をこなししっかり。ルネサスエレクトロニクスも値を上げた。大塚HDや中外薬、アステラスが買われた。
日本製鉄が堅調、そーせいグループも高い。ソースネクストが値上がり率トップとなり、富士紡ホールディングス、JNSホールディングスなども大幅高だった。
半面、トヨタやホンダ、デンソーが安い。ダイキン、オリンパスが売られた。ブリヂストンも下落した。アドバンテストが軟調、川崎汽船も売りに押された。SOMPOホールディングスが下値を模索、IHIも大きく下落した。サイボウズは急落となった。
