【寄り付き概況】
14日寄り付きの日経平均株価は前日比126円56銭安の2万140円49銭と3日続落スタート。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が13日の講演で、景気の先行きについて「非常に不確実性が高い」と強い懸念を示し、米国株式が下落した流れを受け、売りが先行した。景気敏感株を中心に売りが先行している。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は下落している。国内企業の2020年3月期の決算発表が本格化するなか、前期の純利益が前の期比で36%減になったソニーに売りが先行している。前期業績が減益となったり今期見通しを未定としたりする企業が相次ぐなど、企業業績の先行き不透明感は根強く、買い控えにつながっている。
東京外国為替市場では、円が1ドル=106円台後半(前日終値は107円05-06銭)、1ユーロ=115円台後半(同116円01-05銭)で取引されている。
個別では。トヨタ、ホンダやいすゞ、SUBARUなど自動車株の下げが目立つ。ソニー、ソフトバンクGが売られ、東エレク、アドバンテス、東京精の半導体関連株が下落。また、日本電産、キーエンス、ファナックが軟調で、三菱UFJ、三井住友、みずほFG、日本製鉄、JFE、コマツ、日立建機が値下がりしている。ファーストリテは続落している。
半面、21年3月期の連結純利益が前期比36%増になるとの見通しを示した武田が大幅高。アステラス薬、エーザイ、第一三共の薬品株が高く、日本通信、MonotaRO、大成建が上昇。セイノーHD、システム情報、ベネ・ワン、エニグモも値を上げている。
テクニカル的にはTATERU(1435)、福田組(1899)、日電設(1950)、日本粉(2001)、鳥越粉(2009)、カルビー(2229)、明治(2269)、雪印メグ(2270)、カワニシ(2689)、味(2802)、日清食(2897)、フジッコ(2908)、メディアス(3154)、エニグモ(3665)、GMOクラウド(3788)、触媒(4114)、塩野義(4507)、理研ビタ(4526)、オービック(4684)、ライオン(4912)、東海カ(5301)、タクマ(6013)、Jマテ(6055)、化工機(6331)、JES(6544)、シスメックス(6869)、新電工(6967)、プレミアG(7199)、スギ(7649)、正栄食(8079)、ミツウロコ(8131)、Eギャラ(8771)、アドバンスク(8131)、リロ(8876)、穴吹興産(8928)、東邦ガス(9533)、ニトリ(9843)、JK(9896)が動兆。
人気はイグニス(3689)、ユニゾ(3258)、ライフネット(7157)、アニコム(8715)、ダイヘン(6622)、野村マイクロ(6254)、サイバーセキュ(4493)、ソディック(6143)、ラック(3857)、デジタルメディ(3652)、日立ハイテク(8036)、3Dマト(7777)、JTOWER(4485)、メドピア(6095)、テクセリア(4980)。
