25日午前の日経平均株価は続伸し、午前終値は前週末比122円34銭(0.37%)高の3万3291円39銭だった。
前週末22日の米株式市場で、NYダウは下落したがナスダック指数は上昇。米国の早期利下げ期待は強く、東京市場も底堅く推移している。日経平均の上昇幅は朝方に200円を超えたが、買い一巡後は利益確定売りにも押され縮小した。
22日の米株式市場でダウ工業株30種平均は小幅に反落する一方、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続伸した。米インフレ鈍化に伴う米連邦準備理事会(FRB)の早期利下げ期待が支えとなった。米ハイテク株高の流れを受け、25日の東京市場では運用リスクをとりやすくなった投資家の買いが優勢だった。
買い一巡後は伸び悩んだ。25日はクリスマス休暇で欧米の主要市場が休場となる。市場参加者が限られるため、上値追いの動きは限られた。利益確定や戻り待ちの売りが出やすかった。
後場の東京株式市場も引き続き商い閑散の地合いとなろう。13時ちょうどから植田日銀総裁が日本経済団体連合審議委員会で講演を行うことから、発言に対する為替の変動には注意が必要だが、先日の日本銀行金融政策決定会合後の記者会見での発言の範囲内となる見通しだ。後場も個別材料がある銘柄に売買は限られると考える。
東証株価指数(TOPIX)は続伸。前引けは4.54ポイント(0.19%)高の2340.97だった。JPXプライム150指数は続伸した。
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆4869億円、売買高は5億5271万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は768と全体の5割弱にとどまった。値下がりは832銘柄、横ばいは58銘柄だった。
業種別株価指数(33業種)では、ゴム製品、医薬品、精密機器などが上昇した。下落は海運業、パルプ・紙など。
個別では、日経平均への寄与度が高いファストリやソフトバンクグループ(SBG)、東京エレクトロンが買われた。NTTデータやトヨタ自動車、レーザーテック、ディスコ、ソニーグループも高い。
一方、川崎汽や日本郵船など大手海運株が大幅安となった。三菱UFJや資生堂も下げた。
東京電力ホールディングス、スズキも軟調だった。
