121円安と3日続落、新型コロナ感染第2波警戒

15日の日経平均株価は続落した。午前の終値は前週末比121円93銭安の2万2183円55銭だった。東証株価指数(TOPIX)は1.69ポイント安の1568.99と、いずれも続落した。
新型コロナウイルスの感染再拡大への警戒感が強く、売りが優勢だった。日経平均株価は寄り付きからマイナス圏でもみ合い、前営業日終値からの下落幅は一時、約250円に広がった。
米中での新型コロナウイルスの「第2波」が警戒されるなか「買いに動く機関投資家は少ない」との見方は多い。アジア株相場や米株価指数先物の下落も投資家のリスクを取る姿勢を後退させた。
 
半面、「日本は米国などと比べ新型コロナウイルスの新規感染者数が抑えられており、日本株は相対的には買いやすさがある」との指摘もある。そうしたなか、個人投資家などの国内短期勢を中心に下げた局面では押し目買いが入る場面もあった。
 
日経平均の下落は、半導体関連や小売りなど値がさ株の下げが主導。東証1部全体の値動きを示すTOPIXの下落率は、日経平均に比べると小幅にとどまった。
 
市場からは「新型コロナ第2波への懸念から売られているが、最初の不安心理とは違い、売り切れるとは思えない。余程の感染拡大がなければ、押し目買いが有効だろう」との声が聞かれた。
 
東証1部の出来高は5億4050万株、売買代金は9343億円。騰落銘柄数は値上がり985銘柄、値下がり1085銘柄、変わらず95銘柄。
 


 
個別では、ファーストリテイリングが安く、ディスコ、オリックス、住友不、東エレクトロンが売られている。ファナック、JAL、リクルートも安い。サンリオが急落、三井E&Sホールディングスも大幅安。ダブル・スコープも大きく下落した。
 
半面、ソフトバンクグループがしっかり、ソニーも堅調。Hameeが急伸、古河電池も値を飛ばした。キリンHD、ユニチャーム、塩野義は買われている。日本製鉄、りそなHD、ニトリHDも高い。
 

東証2部株価指数は前週末比36.31ポイント安の6374.87ポイントと3日続落した。
値上がり銘柄数は186、値下がり銘柄数は193となった。
 
個別では、フレンドリーが年初来安値を更新。アゼアス、大和、鉄人化計画、ジェコー、松尾電機は値下がり率上位に売られた。
 
一方、SIG、JMACS、ウエスコホールディングスがストップ高。パス、田岡化学工業、図研エルミック、木村工機、野村マイクロ・サイエンスなど8銘柄は年初来高値を更新。ベース、価値開発、RVH、オリエンタルチエン工業、インタートレードは値上がり率上位に買われた。

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