18日前場の日経平均株価は前日比127円00銭安の1万9991円86銭と3英業日ぶりに反落。
取引時間中での2万円割れは7日(安値1万9856円65銭)以来6営業日ぶり。
対ドルでの円高進行を受け、売り優勢の展開となった。株価指数先物売りにまとまった売りが出たこともあり、下げ幅を拡大した。
外国為替市場で円相場が1ドル=112円台前半まで上昇し、主力の輸出関連株などに売りが出た。その後も断続的な売りに押され、節目の2万円を下回って前場を終えた。銀行や造船、不動産が下落し、鉱業が上昇した。
日本銀行のETF(上場投資信託)買い入れの持続可能性について、日銀内から懸念の声が上がっているなどと外資系メディアが伝え、相場の重しとなった面もある。
市場からは「寄り付き直後に円高が進み、相場に響いたが、今週は決算待ちでもあり、2万円近辺でさほど動かないのではないか。
現状のドル・円水準なら輸出企業は拾い場とみている。ただ、突発的なことでNY株が下げるようなら日本株も下げやすい」との声が聞かれた。
東証株価指数(TOPIX)も9.14ポイント安の1616.34と下落した。
東証1部の出来高は9億7313万株、売買代金は1兆679億円。騰落銘柄数は値上がり604銘柄、値下がり1271銘柄、変わらず146銘柄。
個別銘柄では、ファーストリテイリングが軟調、トヨタ、SUBARUが下落し、日産自も軟調。ソニー、ファナックが緩み、キヤノン、エプソンは小幅安だった。三菱UFJ、三井住友などメガバンクも下げ、第一生命も甘く、野村は弱含みだった。出光興産、グリー、KLabが大きく売られ、セブン&アイ・ホールディングスも冴えない。メディアドゥが大幅安となった。
半面、任天堂がにぎわい、ソフトバンクG、東芝はしっかり。武田薬品工業も上昇した。国際帝石、新日鉄住は堅調だった。東芝も高い。ヨシムラ・フード・ホールディングスが大幅高、北の達人コーポレーションも値を飛ばした。パソナグループも大幅高だった。
東証2部株価指数は前週末比17.39ポイント高の6186.72ポイントと3日ぶり反発した。値上がり銘柄数は222、値下がり銘柄数は220となった。
個別では、東邦化学工業が一時ストップ高と値を飛ばした。アウンコンサルティング、ハブ、SFPホールディングス、イーグランドなど25銘柄は年初来高値を更新。ラピーヌ、TBグループ、ペッパーフードサービス、日本鋳造が買われた。
一方、ダイトーケミックスが年初来安値を更新。黒谷、アジア航測、JMACS、DNAチップ研究所が売られた。
個別では、ソフトバンクグループ、任天堂が大商いも軟調。JFE、新日鉄住金などの鉄鋼株や、オリンパス、島津製などの精密株が売られた。第2四半期の連結決算で営業利益4.1%減のオンリー大幅安。Sサイエンスイーブック、オルトプラス、ザッパラス、東天紅などの下げも目立った。
半面、三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクがしっかり。JXTG、コスモエネHDなどの石油石炭製品株や国際帝石、石油資源などの鉱業株が堅調。ゲーム関連でトーセが4営業日連続のストップ高となり、フォーカスもストップ高。スターティア、シーズHD、ソフトクリHDなどの上げも目立った。
東証2部指数は前日比14.47ポイント安の5953.52ポイントと4日続落。値上がり銘柄数は209、値下がり銘柄数は192となった。
個別では、ピクセラが一時ストップ安と急落した。象印マホービンは年初来安値を更新。コーセーアールイー、神島化学工業、プレミアムウォーターホールディングス、ジャパンミート、セックが売られた。
一方、まんだらけ、ペッパーフードサービス、Oak キャピタル、クロスプラスなど15銘柄が年初来高値を更新。エルナー、明治機械、富士通フロンテック、JMACS、JFEシステムズ上が買われた。
