12円高と小反発。買い優勢もその後はもみ合い

9日の日経平均株価は小幅反発し、前週末比12円90銭高の2万1580円42銭で引けた。
前週末の米国株市場でNYダウなど主要株指数が急落したことを受けリスク回避の売り圧力が意識されたが、一巡すると、外国為替市場で対ドルで107円近くまで伸び悩んだのを好感した買いが優勢となった。

また、新年度に入り国内機関投資家が運用資産に占める株式の比率を高めるようとする動きが広がったことも株式相場を支えた。
トランプ米大統領が8日に中国の知的財産侵害に対する制裁関税を巡る交渉で紛争解決に意欲を示したことを手掛かりに、
米中貿易摩擦が深刻化しないとみた短期投資家が株価指数先物の買い戻しに動いたという。
ただ、買い気は鈍く総じて前週末終値近辺でもみ合い商状となった。

JPX日経インデックス400は、小幅上昇し、東証株価指数(TOPIX)は小幅に下落した。
 
東証1部の出来高は6億5696万株、売買代金は1兆37億円。騰落銘柄数は銘柄数は833、値下がりは1160、変わらずは88銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)は、16業種が上昇した。水産・農林、食料品が上昇し、下落は、石油・石炭、鉱業など。

個別では、セルフレジ関連のヴィンクスがストップ高に買われ、資生堂、花王が高い。北の達人が11連騰。キリンや日ハムなど食料品も堅調。大阪ガス、九州電力などの電気ガス株も買われた。

一方、JXTG、コスモエネルギーなど石油石炭製品株や、国際帝石 、石油資源などの鉱業株が軟調だった。ファナックも安く、パソナも売られた。
オンワードホールディングスが大幅安となり、セレス、コマツとJFEも安かった。

東証2部株価指数は前週末比16.36ポイント高の7102.11ポイントと反発した。
値上がり銘柄数は191、値下がり銘柄数は224となった。 

個別ではジャパンミート、サイオス、東亜石油、アイ・アールジャパンホールディングス、プレミアグループが年初来高値を更新した。
東芝が買われ、プレミアGも大幅高となった。要興業、パシフィックネット、ラピーヌ、岡本工作機械製作所、グリーンランドリゾートが買われた。

半面、スリープログループ、バナーズ、新内外綿、アートスパークホールディングスなど26銘柄が年初来安値を更新した。
アライドHDが下落、くろがね工作所、アイケイ、アオイ電子、リヒトラブ、SECカーボンが売られた。

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