【寄り付き概況】
20日の日経平均株価は前週末比116円82銭安の2万2279円98銭で寄り付いた。前週末の米国株安や円高・ドル安を受け、利益確定売りが先行した。
前週末のNYダウが100ドル安と反落、外国為替市場では一時1ドル=111円台に入る円高方向に振れており、主力株中心に買い手控え材料となっている。
午前8時50分に発表された10月の貿易収支は2854億円の黒字と市場予想の3300億円の黒字を下回ったが、直後の為替市場での反応は薄かった。
今週の米国株市場は23日が感謝祭で休場となることから、それを前に海外投資家がポジション調整の売りを出す可能性もあり、下方圧力が意識される。下値では日銀のETF買いや出遅れた国内勢の押し目買いニーズも予想されるが、ここ日経平均は先物主導で荒い値動きが続いており、神経質な展開も想定される。
寄り付き時点で業種別では33業種中、鉱業を除きほぼ全面安。値下がりで目立つのはゴム製品、電気機器、証券、金属製品、不動産など。
非公式外資系5社動向は売り510万株、買い1450万株。
金額ベースは159億円の売り越し(2日連続)。
売りセクターは電機・証券・銀行・精密・ゴム・不動産セクターなど。
買いセクターは薬品・金属・化学・サービス・その他製品・保険セクターなど。
売買交錯は自動車・通信セクターなど。
個別では、SUMCO、東エレク、コマツ、日本電産、SUBARUは小安い。JTが売られ、NTTは弱含み。三菱UFJ、野村、東京海上が値を下げ、ADワークス、三井不もさえない。
半面、安川電、神戸鋼は高い。トヨタ、ホンダ、古河電が値を上げ、太平洋セメ、旭硝子、三井金、任天堂、大塚HDは堅調。KDDIが買われている。
外資系等は海上(8766)、ゼオン(4205)、デンソー(6902)、小糸(7276)、CTC(4739)、日揮(1963)、ヤオコー(8279)、コメ兵(2780)、アルプス物流(9055)、DeNA(2432)、名鉄(9048)、ライト工(1926)、前田建(1824)、北陸電(9505)、パーソル(2181)、不二油(2607)、テルモ(4543)、サンマルク(3395)、ホンダ(7267)、東エレ(8035)に注目。
225先物はメリル・野村・大和・モルスタ・GMO・パリバが買い越し。
SBI・JP・GS・ソジェン・シティ・アムロが売り越し。
TOPIX先物はパリバ・メリル・大和・みずほが買い越し。
モルスタ・野村・クレディ・UBS・ソジェン・ドイツ・GSが売り越し。
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