3日午前の日経平均株価は続落した。前引けは前日比114円02銭安の2万2751円13銭だった。
きょう前場は、買い手控え感が強く売りに押される展開となった。週明けで名実ともに9月相場入りとなったが、今晩の米国株市場がレイバー・デーで休場ということもあって、外国人投資家などの参戦が限られた。
前週末のNYダウ工業株30種平均が小幅に下落したことや、円相場が下げ渋っていることも重荷となった。朝方に下げ幅を100円超に拡大し、その後は安値圏での一進一退が続いた。北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉で米国とカナダが妥結できなかった。
米国の中国に対する追加関税の思惑も広がっており、世界的な貿易摩擦の再燃に対する警戒感が売りを促した。中国上海株市場が軟調に推移していることも売りを助長した
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で8182億円、売買高は5億3927万株と低調だった。3日の米国市場はレイバー・デーで休場となるため、海外投資家の売買意欲が乏しいという。業種別でみると不動産のほか、素材や輸出関連株が安い。
東証1部の値下がり銘柄数は1549と、全体の7割強を占めた。値上がりは475、変わらずは77だった。
業種別株価指数(33業種)では、不動産業、金属製品、非鉄金属の下落が目立つ一方、空運業、水産・農林業、小売業などが上昇した。
個別では、トヨタ自動車が軟調、ソニー、ダイキンも売りに押された。ルネサスエレクトロニクスが下落したほか、SUMCO、キーエンスも安い。オルトプラス急落、日本ケミコン、大日本住友製薬も大きく値を下げた。
半面、ファーストリテイリングや日本通信がしっかり。スタートトゥデイが買いを集めた。日特建設が値上がり率トップに買われ、ディア・ライフも大幅高。ソースネクストも活況高となった。
東証2部株価指数は前週末比12.01ポイント安の7249.47ポイントと7日ぶり反落した。
値上がり銘柄数は172、値下がり銘柄数は236となった。
個別では、ブルボン、セイヒョー、日本製麻、セコム上信越、西川ゴム工業など9銘柄が年初来安値を更新した。
日本ギア工業、Jトラスト、アルメディオ、タツモ、ヨネックスが売られた。
一方、アウンコンサルティングがストップ高。プレミアムウォーターホールディングス、東洋刃物、MCJ、キョウデン、ジョリーパスタなど6銘柄は年初来高値を更新した。
石井表記、イワキ、アイケイ、マルマエ、FUJIKOHが買われた。
