110円安と4日ぶり反落、米株安受け投資家心理悪化

25日前引けの日経平均株価は4日ぶり反落、前日比110円56銭安の2万1988円28銭で取引を終えた。18日以来、1週間ぶりに節目となる2万2000円を下回った。
 
米景気指標の下振れや米中貿易摩擦や米政治情勢への不透明感を背景に、前日のNYダウなど主要米国株価指数は反落、投資家心理が悪化し、日経平均は高値圏にあったため利益確定を目的とした売りが優勢となった。
機械など景気敏感株や株価指数先物を中心に売りが出て、下げ幅は一時200円に迫った。
 
一方、今週末にかけ9月末の配当に絡んだ権利取りのほか、株価指数に連動して運用する投資家から受け取り配当を再投資する需要が高まるとの思惑から買いが入るなど、相場の下値を探る動きは限られた。
 
市場からは「米中貿易摩擦への懸念にトランプ米大統領の弾劾調査開始というオマケ付きで悪い状況だが、相場は頑張っている。過去の経緯から、トランプ発言で相場が下げたところは買いのチャンスと言えそうだ。需給は悪くなく、まだ上値余地がある」との声が聞かれた。
 
東証株価指数(TOPIX)は6.91ポイント安の1616.03だった。JPX日経インデックス400も反落した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆483億円、売買高は5億5704万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1432、値上がりは591、変わらずは126だった。


業種別株価指数(全33業種)はその他製品、情報・通信業、小売業が下落し、医薬品、銀行業、空運業は上昇した。
 
個別では、任天堂、ソフトバンクグループ、ファストリ、トヨタ自動車が安い。ファナック、信越化、SMCなども下落した。enishが大幅安となり、日本通信も売られた。
 
半面、エーザイや中外薬など医薬品株が高い。ソニー、村田製作所、コロプラ、オーバルも上昇した。東電HDや東ガス、オリンパスが値を上げ、ルネサスエレクトロニクス、ホクシンも買われた。
 
東証2部株価指数は4日ぶり反落した。前日比37.45ポイント安の6514.82ポイントだった。
出来高2158万株。値上がり銘柄数は175、値下がり銘柄数は214となった。
 
個別では、ジャパンエンジンコーポレーション、日本フェンオール、花月園観光が年初来安値を更新した。技研ホールディングス、ウェルス・マネジメント、イトーヨーギョー、リミックスポイント、イクヨが売られた。
 
一方、松尾電機がストップ高となった。金下建設、日本ケアサプライ、東亜石油、JFEコンテイナー、戸上電機製作所など6銘柄は年初来高値を更新した。セーラー万年筆、宮入バルブ製作所、堺商事、田岡化学工業、ケミプロ化成が買われた。
 

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