【寄り付き概況】
9日の日経平均株価は、前日比109円68銭安の2万1492円91銭と4日続落してスタート。
取引時間中に2万1500円を下回るのは4月3日以来。
前日のNYダウが小反発したものの、ナスダック総合指数は下値模索が続くなど引き続き手控えムードが拭えない状況で、東京株式市場でもリスク回避の売りが優勢。
米国は中国製品への制裁関税引き上げを10日に実施する方針を正式に発表しており、米中摩擦への懸念が上値を押さえる状況にある。きょうからワシントンで始まる米中閣僚級会議の進展に期待はあるものの、為替やアジア株市場の動向を横目に不安定な地合いが想定される。
ただ、日経平均は大型連休明けからの2営業日で650円以上の下げをみせており、下値では主力株中心に押し目買いの動きも予想される。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は下落している。
寄り付き時点で業種別では33業種中、値上がりは情報通信、医薬品、不動産、サービスの4業種。一方、値下がりで目立つのは建設、電力ガス、水産など。
個別では、JT、ソニーが売られ、ファナックやダイキン、トヨタ、ホンダが下落している。三菱UFJ、三井住友、みずほFGは軟調で、IHIやいすゞ、楽天も下げが目立つ。
ZOZO、大東建、大林組、鹿島が売られている。
一方、ソフトバンクグループ(SBG)通信子会社のソフトバンク(SB)が高い。SBが連結子会社化すると発表したヤフーは大幅高だ。KDDIが値を上げ、任天堂、キーエンスがしっかり。武田、塩野義、日本新薬は堅調となっている。
225先物はみずほ・野村・シティ・UBS・ソジェンが買い越し。
クレディ・モルスタ・ドイツ・メリル・HSBC・パリバ・GSが売り越し。
TOPIX先物はソジェン・UBS・メリル・バークレイズ・野村・みずほが買い越し。
大和・日興・GS・ドイツ・モルスタ・クレディが売り越し。
テクニカル的には、NESCI(1973)、クロスキャット(2307)、シミック(2309)、マークラインズ(3901)、タイガポリ(4231)、山田コンサル(4792)、M&Aキャピ(6080)、日総工産(6569)、信号(6741)、図研(6947)、アイザワ(8708)、ビジョン(9416)、いであ(9768)が動兆。
