【寄り付き概況】
12日の日経平均株価は、前週末比109円38銭高の2万442円55銭と3日ぶりに反発してスタート。前週末8日に続落した反動や、為替市場で円がドルに対して円安方向に振れていることなどから、買いが先行したようだ。
前日の米国株市場では主要株価指数がまちまちの展開だったが、米中貿易協議に対して足もとは過度な不安心理が後退している。前週末に日経平均は米中貿易協議の先行き不透明感から400円超の急落に見舞われており、きょうはその反動から主力株をはじめ買い戻しが優勢となっている。
外国為替市場で1ドル=110円台前半の推移と円安方向に振れていることも輸出セクターを中心に支援材料となっている。ただ、国内企業業績に対する警戒感もあり、戻り売り圧力が意識されるなか上値は重いとの見方も強い。
寄り付き時点で業種別では33業種中、22業種が高く、値上がり上位に倉庫、電気機器、機械、化学、医薬品など。一方、値下がりで目立つのは海運、石油、不動産など。
個別では、トヨタ、ホンダが小高く、ファナック、キーエンスが値を上げ、村田製、東エレクは反発している。昭和電工、SMCは大幅高。三井住友、三菱UFJ、T&DHDが堅調。ZOZO、ファーストリテ、アステラス薬、リクルートHDは買われている。
半面、資生堂が小幅に反落し、武田、NTT、KDDIは続落。菱地所は売られている。ソニーがさえず、任天堂は安い。
225先物は、アムロ・GS・ソジェン・パリバ・松井・ドイツが買い越し。
みずほ・JP・野村・クレディ・日興・モルスタが売り越し。
TOPIX先物はドイツ・メリル・シティ・バークレイズ・パリバが買い越し。
GS・大和・モルスタ・クレディ・JP・みずほが売り越し。
テクニカル的には、持田薬(4534)、BML(4694)、JMS(7702)、北海道電(9509)、ソフトバンクG(9984)が動兆。
