6日前場の日経平均株価は前週末比101円38銭高の2万2626円56銭と続伸した。
東証株価指数(TOPIX)は4.29ポイント高の1746.87と、ともに小幅高。
朝方の日経平均株価は前週末の米国株高を好感し買いが先行したものの、為替が円高・ドル安基調となり、前週末終値をはさんだもみ合いがしばらく続いた。その後、中国上海総合指数がプラス圏に転じると、日経平均は上昇基調を強めた
ただ、全体商いは盛り上がりを欠く状況で前場段階の売買代金は1兆円を下回った。
市場からは「中国株高の影響で切り返してきた。まだもみ合いゾーンだが、きっかけがあれば、一段上もあり得る。
マーケットでは、今週予定されているFFR(日米新通商協議)が懸念されているが、自動車関税問題は先送りされる可能性があり、通過すれば動きやすくなるのではないか」との声が聞かれた。
前引けの東証1部の売買代金は概算で9552億円、売買高は6億7686万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1107と、全体の53%を占めた。値下がりは885、変わらずは109だった。
業種別株価指数(33業種)は、鉄鋼、情報・通信業、水産・農林業の上昇が目立った一方、銀行業、その他製品、金属製品などが下落した。
個別では、ソフトバンクグループが高く、ファナックも堅調。SMCや楽天が買い優勢、2018年4~6月期の決算が好感されたいすゞやNTTデータが上昇。ノリタケカンパニーリミテド、レックがストップ高、大平洋金属も値を飛ばした。ホシデンも商いを膨らませ大幅高となっている。
半面、任天堂が軟調、三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも冴えない。東エレクや三菱UFJが売られた。シスメックス、堀場製作所が大きく値を下げたほか、フォスター電機は値下がり率トップに売られた。
東証2部株価指数は前週末比20.59ポイント安の7305.97ポイントと3日続落した。
出来高4307万株。値上がり銘柄数は174、値下がり銘柄数は228となった。
個別では、安川情報システム、アスモ、Oak キャピタル、バイク王&カンパニー、山喜など20銘柄が年初来安値を更新。セブンシーズホールディングス、フライトホールディングス、中央自動車工業、リスクモンスター、東邦化学工業が売られた。
一方、パスがストップ高。MCJなど2銘柄は年初来高値を更新。本州化学工業、アイ・アールジャパンホールディングス、内海造船、イワキ、ヒラノテクシードが買われた。
