【寄り付き概況】
22日前場寄り付きの日経平均株価は、前日比101円07銭高の2万1373円52銭と反発してスタート。現地21日の欧米株式が上昇した動きを受け、買いが先行した。為替市場で、円相場が円安方向にあるこことも支えとなったもよう。
一時2万1400円台に乗せ、前日からの上げ幅は130円を超えた。
米政府が中国の通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)に対する輸出禁止措置の一部に猶予期間を設けると発表し、21日の米株式市場でハイテク株が上昇。円相場が1ドル=110円台半ばまで円安方向に振れたことも投資家心理を改善させ、半導体関連株や電子部品株に買われている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も上昇している。
内閣府が22日発表した3月の機械受注で民間設備投資の先行指標である「船舶・電力除く民需」の受注額は前月比3.8%増と、横ばいを見込んでいた市場予想を上回った。
同時に公表した4~6月期見通しは前期比15.7%増となり、安川電やファナックといった設備投資関連株の買いにつながった。
ただ、米中摩擦に対する懸念がくすぶるなか、取引時間中は中国・上海株市場の動向などを横目に神経質な展開となる可能性もある。
寄り付き時点で業種別では33業種中、22業種が高く、値上がり上位に電気機器、機械、非鉄、ガラス土石、紙パルプなど。
個別では、ソフトバンクGの買いが厚く、ファーストリテも上げ、任天堂はしっかり。東エレクやアドテストが高い。TDKのほか、村田製や太陽誘電が上昇している。
一方、KDDI、NTT、武田、スズキ、大塚HDが安い。前日に年初来高値を更新していた菱地所のほか、ヤマトHDやSGHDも下落している。、JR東日本、JR東海は値下がりしている。
225先物は、GS・日興・UBS・JP・クレディ・大和が買い越し。
ソジェン・みずほ・野村・モルスタ・メリル・楽天が売り越し。
TOPIX先物は大和・JP・パリバが買い越し。
メリル・UBS・ソジェン・みずほ・バークレイズが売り越し。
テクニカル的には、CEHD(4320)、メディカルシス(4350)、OBC(4733)、C&R(4763)、大塚商(4768)、フィルム(4901)、共英製鋼(5440)、邦チタ(5727)、日機装(6376)、SANKYO(6417)、第一精工(6640)、日立造(7004)、アドヴァン(7468)、イワキ(8095)、アニコム(8715)、杉本商事(9932)が動兆。
