14日午前の日経平均株価は前日比10円96銭高の2万1155円44銭、東証株価指数(TOPIX)は0.91ポイント高の1590.24と、ともに小動きだった。
前日の米株式相場の上昇や、円相場の対ドルでの下落を手掛かりとした買いが入った上昇幅は一時90円超に広がった。ただ、前日までの一方的な上昇で高値警戒感も強まっており、利益確定売りが上値を抑えた。輸送用機器、パルプ紙、建設が上昇し、ゴム、鉱業、海運が下落した。
米政府機関の再閉鎖回避や、米中貿易協議の進展への期待感が相場をけん引する構図は前日までと同じで、買い材料として「新鮮味が薄れている」との声もあった。円安も相場を支えたが上昇は息切れ気味だった。
朝方には日本の10~12月期実質GDP(国内総生産)は前期比0.3%増となり、2四半期ぶりのプラス成長と発表された。市場では「事前予想とほぼ同じ水準」(大手証券)と受け止められ、相場への影響は限定的だった。
前場の東証1部の売買高概算は6億9755万株、売買代金概算は1兆1340億円。値上がり銘柄数は1145、対して値下がり銘柄数は894、変わらずは88銘柄だった。
業種別株価指数(33業種)では、パルプ・紙、石油・石炭製品、建設業の上昇が目立った。下落は鉱業、ゴム製品、海運業など。
個別では、東エレクが堅調。ソニー、ホンダは強含み。武田、王子HD、JXTGが買われた。東海カは小幅高。ファーストリテ、鹿島、大林組が値を上げた。
半面、村田製が軟調。任天堂、トヨタ、ブリヂストン、ソフトバンクGがさえない。国際帝石が反落。郵船が値を下げ、レオパレス21も売られた。
東証2部株価指数は前日比14.78ポイント高の6633.84ポイントと続伸した。
出来高2702万株。値上がり銘柄数は191、値下がり銘柄数は184となった。
個別では、デュアルタップが一時ストップ高と値を飛ばした。インスペックは昨年来高値を更新。アマテイ、岡本工作機械製作所、カワセコンピュータサプライ、オプティマスグループ、フルスピードがわれた。
一方、Jトラスト、コーア商事ホールディングスが昨年来安値を更新。イワキ、フジマック、セグエグループ、ニーズウェル、オーウエルが売られた。
