[概況]
東京市場終盤に109円台半ばを超えたドルは其の後も上値を伸ばし、NY株式市場が続伸で始まった事や米国債利回りが上昇した事などに一段と買われた。
其の後一旦は売られたが、米政府が制裁を科した中国メーカーの事業に戻る方策について、トランプ大統領が「習主席と相談している」と発言した事もあって、貿易摩擦への懸念後退に下値では買いが入り、ドルは再び上昇すると終盤には当日高値109.685円まで上昇した。
最後も前週末比+32.5銭高の109.645円と109円台後半に乗せて引け、ユーロ(+23銭)やポンド(+63銭)、カナダドル(+13銭)も上昇したが、豪ドル(-1.5銭)、NZドル(-40銭)、トルコリラ(-21銭)は下げ、南アランドは変わらずと主要通貨はマチマチな動きとなった。
米経済は好調で、売り材料(貿易摩擦、地政学的リスク等)が後退すればドルは買われる状況だが、このまま直ぐに110円台に乗せるかどうかは難しいところではないか。
[提供:カネツFX証券株式会社]
