NY株式市場の上昇にも拘わらず、ドルは下値を探る動き

[概況]

31日今年最後の為替市場は東京市場が休日の中、東京時間は小動きが続いたが、欧州市場(独市場は休場)に入ると株価が上昇する中で円買い優勢となり、欧州市場中盤にドルは110円を割り込んだ。

其の後NY株式市場が上昇で始まるとドルも買われて110円を回復したが維持は出来ず、株価の上げ幅縮小と共にドルは売られて下げ幅を拡げて行った。

そして終盤に当日安値で昨年6月26日以来となる109.550円まで下落し、最後も前営業日比-61銭の109.600円と110円を割れて引け、ドル安に連れて他の主要通貨も値下がりして引けた。

トランプ大統領と中国主席との電話会談にNY株式市場は素直に反応(上昇)したが、為替市場ではトランプ大統領が利上げに反対している事や、米景気拡大が縮小して、今年の利上げ回数が減少するとの見方などにドルは売られて110円を割り込んだ。

但し独やユーロ圏の経済指標は悪化しており、ユーロも買われにくいと見られる事から、ドルの上値は重いが下値は買われ易いと見ている。

[提供:カネツFX証券株式会社]

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