[概況]
NY市場で発表された7月シカゴ購買部協会景気指数は予想を下回る一方、6月中古住宅販売成約指数は予想を上回るなどマチマチで為替市場には影響薄だったが、ロンドン市場引け間際に特別理由の無い中でユーロが買われ、ドルは対ユーロで売られた為に対円でも値下がりした。
そして、ユーロはNY市場序盤に当日高値130.600円まで急騰したあとも高値圏で推移する一方、ドルは終盤に当日安値110.200円まで下落して、最後も前週末比-32.5銭の110.240円と、この日の安値付近で引けた。
ユーロ高に連れてポンドも買われ両通貨は上昇したが、それ以外の主要通貨は対円で値下がりして引けた。年内あと1回の利上げがどうかというドルとこれから緩和縮小に向かうと期待されるユーロでは、ユーロが買われ易くなるのは仕方の無いところで、ユーロ/ドルは2015年1月14日以来の高値を付けるまで上昇した。
ユーロがここまで買われるほど経済状況が良いとは思わないが、流れには逆らわない方が良さそうだ。
[提供:カネツFX証券株式会社]
