９日の東京株式市場は、軟調な展開が見込まれる。

August 9, 2017

９日の東京株式市場は、軟調な展開が見込まれる。
米国防省が、北朝鮮は小型化した核弾頭の製造に成功しているとの分析を行っていると報道。東アジアの地政学リスクの高まりが警戒され、見送りムードが強まりそう。
日経平均株価の予想レンジは、1万98050円－2万円を想定する。
レンジの下限水準である1万9900円どころを意識しつつ、安値圏でのもみ合いが続くと予想する。
主要指標が弱含みとなるなか、防衛関連とされる銘柄や値動きの軽い小型株への物色が中心になるとみられる。
為替相場は、ドル・円が１ドル＝110円台の前半（8日終値110円58－60銭）と円高に振れ、輸出関連銘柄には重しとなりそう。
シカゴ日経平均先物円建て清算値は、8日の大阪取引所終値比45円安の1万9935円だった。

東証寄り付き前段階での主要外国証券経由の注文動向は、売り1020万株、買い1890万株で、差し引き870万株の買い越し。買い越しは２営業日ぶり。金額も買い越し。
売りセクターに、食品、薬品、銀行、精密、鉄鋼、輸送用機器、卸売など。買いセクターに、機械、食品、薬品、建設、電機、不動産など。

【好材料銘柄】
■宮地エンジニアリンググループ <3431>
上期経常を一転34％増益に上方修正・7期ぶり最高益、通期も増額。
■ＫＬａｂ <3656>
上期経常が黒字浮上で着地・4-6月期も黒字浮上。
■ステラ　ケミファ <4109>
今期経常を一転13％増益に上方修正・最高益更新へ。
■ウィルグループ <6089>
4-6月期(1Q)経常は4.6倍増益で着地。
■新電元工業 <6844>
今期経常を一転27％増益に上方修正。

■コーアツ工業 <1743> [東証２]
今期経常を3.4倍上方修正。
■ペッパーフードサービス <3053> [東証２]
東証がペッパーを15日付で市場1部に指定替えする。
■本州化学工業 <4115> [東証２]
4-6月期(1Q)経常は2.1倍増益で着地。
■セメダイン <4999> [東証２]
非開示だった今期経常は49％増益へ。
■青山財産ネットワークス <8929> [東証２]
上期経常は2.1倍増益で上振れ着地。

■田中化学研究所 <4080> [ＪＱ]
4-6月期(1Q)経常は黒字浮上・通期計画を超過。
■太陽工機 <6164> [ＪＱ]
今期経常を10％上方修正、配当も30円増額。

■夢展望 <3185> [東証Ｍ]
4-6月期(1Q)最終は黒字浮上で着地・債務超過を解消。

【主な経済指標・スケジュール】
9（水）
【国内】
7月マネーストック(8:50)
《決算発表》
日揮、雪印メグ、クラレ、大王紙、千代建、ぴあ、ＪＸＴＧ、紙パル商、カメイ、新日建、森永乳、ＤＩＣ、ＢＭＬ、バンドー、鶴見製、フジテック、山善、三谷商、近鉄ＧＨＤ、ショーボンド、長谷工、熊谷組、ＮＩＰＰＯ、太平電、ＤｅＮＡ、マクドナルド、日清食ＨＤ、マツモトキヨシ、チムニー、すかい、帝繊維、スシローＧＨＤ、じげん、大日精、電通、日本新薬、日医工、関西ペ、エスケー化研、リゾートトラス、トレンド、日本ハウズ、エンＪＰＮ、資生堂、高砂香、上村工業、ブリヂストン、太平洋セメ、新日電工、三井金、ＤＯＷＡ、アマダＨＤ、渋谷工、平和、ＷＳＣＯＰＥ、サンケン電、アルバック、ＪＤＩ、ミツバ、三菱食品、メニコン、凸版印、大日印、ミズノ、岩谷産、クレセゾン、ソニーＦＨ、Ｔ＆ＤＨＤ、住友不、センコーＧＨＤ、共立メンテ、ニチイ学館、サンドラッグ、アルペン、高松Ｇ、鉄建建設、飯田ＧＨＤ、テイカ、ペプチド、ジーテクト、東京ＴＹＦＧ、パイロット、藤森工、第一生命、加藤産業、空港ビル、ＣＯＯＫ、森永菓、Ｊマテリアル、ＭＳ＆ＡＤ

【海外】
中国7月消費者物価(10:30)
中国7月生産者物価(10:30)
米6月卸売売上高（23:00）
米6月卸売在庫（23:00）
米10年国債入札
休場:シンガポール、南ア
《米決算発表》
21世紀フォックス