終値は前日比45円11銭安の2万2868円71銭だった。
前日の米株高や好調な企業業績を評して前場に468円高まで上昇したが、後場は一転して390円安まで値を下げるなど前場と後場で景色を変える荒い動きとなり、最終的には下落となった。
市場関係者からは、11月限ミニ先物・オプションSQ(特別清算指数値)算出を明日に控え、株価指数先物に関連したプログラム売買などにより、極端な値動きを誘発する結果となったとの声。
明日(10日)の東京株式市場は、週末を前に持ち高調整の売りが優勢となりそうだ。
きょうの日経平均株価が、株価指数先物主導で乱高下する展開となったことも、投資家の買い手控え姿勢を助長する可能性もある。
指数は上下に大きく振れたが、引けでは5日線(22761円、9日時点)を上回っている。
大きな動きが出た割には、チャートは崩れておらず、明日も同水準より上を保った動きとなれば、この先も上昇基調が継続する可能性が高い。
ただし、5日線をあっさり割り込んでしまうようだと、いったんは上昇ペースが鈍る展開を想定しておいた方が良いだろう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(9日現在)
23817.51 ボリンジャー:+3σ(25日)
23102.74 ボリンジャー:+2σ(25日)
23068.62 ボリンジャー:+3σ(26週)
23032.63 ボリンジャー:+2σ(13週)
22868.71 ★日経平均株価9日終値
22704.61 6日移動平均線
22598.94 均衡表転換線(日足)
22420.08 新値三本足陰転値
22387.97 ボリンジャー:+1σ(25日)
22155.21 ボリンジャー:+2σ(26週)
21910.16 均衡表基準線(日足)
21869.06 ボリンジャー:+1σ(13週)
21673.21 25日移動平均線
21409.65 均衡表転換線(週足)
21310.84 均衡表基準線(週足)
21241.81 ボリンジャー:+1σ(26週)
20958.44 ボリンジャー:-1σ(25日)
20705.49 13週移動平均線
20453.63 75日移動平均線
20328.40 26週移動平均線
20243.67 ボリンジャー:-2σ(25日)
【信用規制・解除】(9日大引け後 発表分)
■ショーケース <3909>
東証が10日売買分から信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除する。日証金も増担保金徴収措置を解除。
【明日の注目銘柄】
■SUMCO[3436]
2017年12月期の第3四半期累計(17年1~9月期)の連結決算を発表。売上高は1904億円(前年同期比23%増)、純利益が166億円(同4.9倍)となった。旺盛な半導体需要を背景に半導体用シリコンウエハの販売が好調だった。これを受けて通期予想を3度目の上方修正。売上高は1899億円から2584億円(前期比22%増)当期純利益も161億円から246億円(同3.7倍倍)にそれぞれ修正した。従来は未定としていた期末配当を16円とする方針も明らかにした。年間配当は前期比16円増の26円となる。
9日終値は2566円(▲20)
■NOK[7240]
2018年3月期の第2四半期累計(17年4~9月期)の連結決算を発表。売上高は3574億円(前年同期比7%増)、純利益が162億円(同3.5倍)となった。自動車や建機向け中心にシールが好調だったほか、自動車やスマートフォン向け電子部品も採算が改善した。通期予想を上方修正し、売上高は7168億円から7304億円(前期比2%増)、当期純利益も320億円から350億円(同28%増)にそれぞれ修正した。
9日終値は2799円(▲16)
■白銅[7637]
2018年3月期の第2四半期(17年4~9月期)の連結決算を発表。売上高は203億9700万円(前年同期比26%増)純利益は9億2900万円(同72%増)だった。半導体製造装置や液晶製造装置向けなどにアルミなどの金属販売が伸びた。これを受けて通期予想を上方修正。売上高は369億円から417億円(前期比20%減)、当期純利益も15億7000万円から17億8000万円(同27%増)に修正した。従来は56円としていた期末配当予想も63円に増額した。9日終値は2346円(▲19)
【為替】株価急落を受け円高進行か。
9日、東京外国為替市場の米ドル円は一時113.410円まで下落し上値が重い展開となった。米ドル円は仲値公示にかけて一時114.080円まで上昇するも、その後、株式市場において日経平均株価が一時22,500円台付近まで値を下げた。株価の下落を受け、米ドル円は113円台半ば付近まで水準を下げ推移している。
現在、欧州時間に入り米ドル円は113.460円付近で本日の安値圏で推移している。この後は米新規失業保険申請件数(予想:23万件 前回:22.9万人)や9月米卸売売上高(予想:前月比0.9% 前回:前月比1.7%)など、米経済指標の発表が予定されている。
テクニカル的には米ドル円は20日移動平均線(113.418円)付近を推移しており、下値サポートとなるか注目したい。
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