3円高と5日ぶり小反発、方向感に乏しくもみ合い

22日の日経平均株価は小幅に反発した。
午前の終値は前日比13円48銭高の1万9406円61銭だった。前日まで4日続落した反動で、自律的な反発を狙った買いが入った。手掛かり材料に乏しく、方向感に欠ける展開となった。
 
朝方は、対ドルでの円高止まりが重しとなり、売りが先行し、小安く寄り付いた。
その後は、円が弱含み、直近4営業日続落(合計360円安)の反動もあって、いったん上げに転じたが、買い進む動きは鈍く前日終値を挟んでもみ合い商状となった。
 
21日から始まった米韓合同軍事演習に絡んで北朝鮮リスクへの警戒感がくすぶっているほか、米カンザスシティー連銀が24-26日に開く経済シンポジウム(ジャクソンホール会合)を控えていることもあり、様子見気分となった。
 
トランプ米政権の求心力が低下している上、北朝鮮情勢への警戒も続く。東京市場は前日と同様に上値は重いが下値も堅い展開が予想され、午後も小幅もみ合いが続きそうだ。
 
東証株価指数(TOPIX)は1.83ポイント高の1597.02も小反発した。
業種別TOPIXでは「鉄鋼業」や「非鉄金属」、「その他製品」が買われた。「倉庫運輸関連」や「水産・農林業」が安い。
 
前場の東証1部の売買高概算は6億4414万株、売買代金概算は8086億円。値上がり銘柄数は1023、対して値下がり銘柄数は856、変わらずは143銘柄だった。
 
個別では、任天堂が買われ、ソフトバンクG、KLab、ソニーは堅調。携帯電話事業の売却方針が伝わった富士通は小幅高だった。キーエンス、SMCやコマツが上昇した。JFEや新日鉄住金、住友鉱や住友電が高い。ペッパーが上伸し、ファーストリテは強含みだった。
 
半面、大和ハウスや積ハウスは安い。東ガスや武田、大東建も売られた。ダイキンが値を下げ、トヨタ、ブリヂストンが売られ、三菱UFJ、第一生命、清水建、信越化は軟調。マルハニチロが下押し、三菱倉はさえない。
 
東証2部株価指数は前日比55.04ポイント高の6480.09ポイントと3日ぶり反発した。値上がり銘柄数は229、値下がり銘柄数は185となった。
 
個別では、富士通コンポーネントがストップ高。バナーズ、フォーシーズホールディングス、日本化学産業、伊勢化学工業など14銘柄は年初来高値を更新。SECカーボン、宇野澤組鐵工所、相模ゴム工業、ラクト・ジャパン、テクノスマートが買われた。
 
一方、昭和ホールディングス、郷鉄工所が年初来安値を更新。ファステップス、杉村倉庫、フジマック、マルヨシセンター、アドテック プラズマ テクノロジーが売られた。

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