225採用銘柄のEPSは1500円超

NY株式市場は主要3指数が終値ベースの過去最高値を更新。
朝方下げて始まったものの、その後反転した。
新型スマートフォン「iPhoneX」への期待の高まりを背景にアップルが上昇。
時価総額が9050億ドルと過去最高となった。
楽観論台頭の中で懸念材料は税制改革法案。
共和党の税制改革法案をめぐる議会での調整が難航するとの懸念が台頭し金融セクターは下落した。
7日投開票された州知事選などの選挙で民主党がバージニア州とニュージャージー州の知事選で勝利。
州議会でもほぼ全ての州で民主党が議席を伸ばしたことも影を落とした格好だ。
トランプ米大統領の訪中では2500億ドル(約28.4兆円)の商談がまとまるとの観測は好材料だ。
デュポンやハネウェル、GE、ベル・ヘリコプターなどエネルギーや製造業大手にとっては追い風となろう。
国債利回りは小幅上昇。
ドルは対円で下落。
一時113.40円まで値下がりした。
背景はやはり税制改革の遅延懸念。
「今週は経済指標の発表が少ない。
12月利上げは完全に織り込まれている。
来年についてはFOMCの構成などを巡り、不透明感が大きい」という声が聞こえる。
 
 
荒れるSQ週の水曜の日経平均は5日ぶりの反落。
11月に入って初の黒星となった。
「調整ながら日経平均の下落幅は23円。
TOPIXは上昇。
東証1部の値上がり銘柄数は1041と51%超。
前引けは値下がり銘柄数が1226と圧倒的多数。
後場になって押し目買い」という声が聞こえる。
日足では下ヒゲをつけた陽線。
「高値警戒からの売りを吸収しながらも強い動きが続いている」という解釈だ。
TOPIXは2007年2月の1816.97を上抜いた。
1991年11月14日以来26年ぶりの水準まで浮上した。
火曜の大幅高での新高値は280だったが昨日は小幅高でも新高値は298と増加。
相場の基調はまだ強い。
1日に100円程度上昇している25日線(21593円)。
かい離はプラス6.2%(前日プラス6.8%)。
200日線(19823円)からのかい離はプラス15.59%。
騰落レシオは122.32%とまだ低下。
松井証券信用評価損益率速報で売り方は▲15.977%(前日▲15.845%)と拡大。
買い方▲1.977%(前日▲2.170%)。
11月2日現在の信用評価損率はマイナス8.02%と2週連続改善。
裁定買い残は4週連続の増加。
150億円増の2兆9119億円は2015年12月以来1年10ヶ月ぶりの高水準だ。
裁定売り残は308億円増加し3278億円。
日経平均採用銘柄のPERが15.21倍。
EPSは1506.50円 (前日1495.28円)。
とうとう1500円台を突破した。
PER16倍で24000円水準となる。
CME225先物終値は大証日中比20円高の22945円。
バブル崩壊以降の半値戻し水準22985円(ザラバベースでは22955円)は目と鼻の先だ。
ボリンジャーのプラス2σ22983円を抜けば23000円は示現できる水準。
日経平均は9月28日以来、続落はない。
連敗回避に期待だろう。
2923円まで上昇してきた東証1部の単純平均株価の3000円挑戦を見たいところ。
 
 
IMFのラガルド専務理事のコメント。
「3%の賃上げはIMFの提案の内容に沿っている」。
それよりも重要視したいのは「金融正常化による影響はリスク要因。
資本市場に動揺が生じないか注意深く見る必要がある」。
結構利上げは気にしている様子。
そして「財政健全化目標の先送りは現実的だ。
消費税を引き上げると再確認してことは勇敢だと思う。
消費税は19年に一気に2%に引き上げることを優先するよりも
例えば、0.5~1%という幅で徐々に引き上げ、経済成長の勢いにショックを与えない方が良い」。
あれ?
財務省は現実を鑑みて少し後退したのだろうか?
あるいはできるところだけをやる方針に変わったのだろうか。
いずれにしても市場応援チックなコメントに聞こえる。
 
 
NYダウは6ドル高の23563ルと7日続伸。
NASDAQは21ポイント高の6789ポイントと反発。
S&P500は3ポイント高の2594ポイントと反発。
3指数ともに終値ベースの過去最高値を更新した。
ダウ輸送株指数は41ポイント安の9630ポイント。
3市場の売買高は70億株。
CME円建ては大証比5円高の22945円。
ドル建ては大証比20ポイント高の22960ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比20円高の22960円。
ドル円は113.79円。
10年国債利回りは2.325%。
非公式外資系5社動向は売り890万株、買い1290万株。
金額ベースは92億円の買い越し(4日連続)。
売りは保険・食品セクターなど。
買いは商社・化学・精密・REIT・機械・陸運・小売セクターなど。
売買交錯は建設・銀行・証券セクターなど。
 
◇━━━ カタリスト ━━━◇
 
IBC(3920)・・・動兆。
 
アイビーシーに注目する。
同社はICTインフラ性能監視が中核。
ネットワークコンピューティングの性能監視、障害の予兆検知、予防保守のプロだ。
分析サービス、プロダクト販売・導入、コンサルの3本柱 
ブロックチェーン関連に期待。

(兜町カタリスト櫻井)

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