11月最終週の株高アノマリー

週末のNY株式は感謝祭明けの短縮商い。
市場参加者が少ない中でハイテクセクターが上昇。
S&P500NASDAQは終値ベースで過去最高値を更新した。
小売商戦のブラックフライデーは好調な滑り出し観測でアマゾンなどが好調な展開となり指数を押し上げた。
感謝祭のオンライン消費売上高は28億7000万ドルを超えたとの観測。
ブラックフライデーのオンライン売上高は午前の段階で18.4%増の6億4000万ドル。
過去最高の50億ドルに達する公算が大きいという見方だ。
エネルギーセクターや素材セクターも堅調。
VIX(恐怖)指数は、一時は8.56と過去最低水準を更新した。
国債利回りは上昇。
メルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟と連立を組んできた第2党のドイツ社会民主党(SPD)が。
メルケル氏と協議することで党幹部が合意した。
ドイツ国債に追随する形で利回りは上昇した。
債券市場も注目ポイントはブラックフライデー。
消費支出や国内経済の底堅さの新たな手掛かりを得ようとする動きだ。
ドルは安値トレンド継続。
週間ベースではNYダウ0.9%高、3週ぶりの反発。
NASDAQは1.6%高、2週ぶり反発。
S&P500は0.9%高、3週ぶりの反発。
欧州株式市場の主要3指数はマチマチ。
 
 
飛び石連休の週末は後場からプラスに浮上して小幅ながら3日続伸。
過去4日間、日足は陰線だったがようやくの陽線となった。
「陰線→陽線は潮目」とも見たいところだ。
週間では約154円の上昇、週足では陽線。
9週連続で上昇後の下落1週にとどまり上昇。
終始25日線より上での推移したことになる。
「前週の安値を下回ることなく下値を切り上げる動き。
16日の22000円割れで目先の底を打った」という見方だ。
11月第3週の海外投資家は8週ぶりに売り越し。
売越額は3211億円だった。
個人は10週ぶりの買い越しで、買越額は2353億円。
前週は1315億円の売り越し。
先物は海外投資家が2週連続で売り越した。
売越額は302億円。
前週は959億円の売り越し。
現物株と合わせると3514億円の売り越し。
週間ベースでは、日経平均株価は0.7%高。
TOPIXは1.0%高、ともに2週ぶり反発。
東証マザーズ指数は2.6%高、2週ぶり反発、
日経ジャスダック平均は3.2%高、2週ぶり反発。
東証2部指数は2.1%高、3週ぶり反発。
シカゴ225先物終値は日中比70円高の22650円。
松井証券信用評価損益率速報で売り方は▲15.969%(前日▲15.761%)。
11月2日の▲15.855%よりも悪化。
買い方は▲2.242%(前日▲2.544%)と好転。
11月の最終週は日本、アメリカともに株価が上昇するというアノマリーがある。
2000年以降でみると、11月最終週の日経平均は16勝1敗。
12月1日に3月期決算企業の中間配当の支払いが行われることが多い。
「配当金の再投資」による需給要因で上がりやすいというのがその理由だ。
 
NYダウは31ドル高の23557と反発。
NASDAQは21ポイント高の6889ポイント4日続伸し史上最高値を更新。
S&P500は5ポイント高の2602ポイントと反発し史上最高値を更新。
ダウ輸送株指数は6ポイント安の9620ポイント。
3市場の売買高は感謝祭後の半日立ち合いでもあり26.8億株。
CME円建ては大証比70円高の22650円。
ドル建ては大証比75ポイント高の22655ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比60円高の22640円。
ドル円は111.61円。
10年国債利回りは2.340%。
非公式外資系5社動向は売り900万株、買い560万株。
金額ベースは25億円の売り越し(6日ぶり)。
売りセクターは食品・電力・通信・情報通信・精密・銀行セクターなど。
買いセクターは石油・陸運・機械・電機・小売セクターなど。
売買交錯は化学セクターなど。
 
◇ ━━━ カタリスト ━━━◇
 
セック(3741)・・・動兆。
 
セックに注目する。
同社はリアルソフト技術が中核。
ロボット関連の開発受託が増加基調。
受注残は過去最高水準。
 

(兜町カタリスト櫻井)

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