餅つき

週末のNY株式は小幅に反落。
クリスマス休暇を控え動意薄の展開だった。
「薄商いのなかで相場は動きやすい。
下げようが上げようが、大きな意味でのトレンドにはあまり意味はない」という見方だ。
週間ではNYダウは0.42%高、3週続伸(累計2.2%上昇)。
S&P500は0.29%高、5週続伸(同4.0%上昇)。
NASDAQは0.34%上昇。2週続伸(同1.8%上昇)。
11月の個人消費支出が前月比0.6%増と、前月から伸びが加速。
11月の耐久財受注統計はコア資本財の出荷が10カ月連続で増加。
「消費者心理は引き続き堅調。
2018年の力強い成長に向け幸先が良い状態となっている」という楽観論も聞こえる。
債券市場は午後2時までの短縮取引。
25日は休場。
欧州市場の多くは26日まで休場。
様子見モードの閑散状態の中、国債利回りは小幅に上昇。
スペインのカタルーニャ自治州の議会選挙で独立賛成派が勝利。
スペイン経済の混乱懸念が拡大したとの解釈もあった。
ユーロは対ドルで0.1%安の1.1858ドル。
ただ年初からは13%近く上昇。
「年間では14年ぶりの大幅高となる勢い」という見方だ。
ドルは対円で底堅く推移し、113.30円水準。
仮想通貨ビットコインは急落。
トランプ米大統領は1兆5000億ドルの減税を実現する税制改革法案に署名。
新たなつなぎ予算案も承認。
約30年ぶりの大幅な税制改革に実現だ。
つなぎ予算が成立したことで来年1月19日まで政府機関の閉鎖は回避された。
「9年連続で上昇したNY市場の強さは継続」と見る向きは多い。
 
千鳥足で上昇となった週末。
日経平均は月曜に348円高。
その後は小動き。
週間安値は木曜日の22728円で、高値が火曜日の22990円と高値圏でのもみ合い。
「チャート的には下値切り上げ型の上昇三角形の様相」という声が聞こえる。
日経平均は週間では約349円(約1.5%高)の上昇、週足では3週ぶりに陽線。
TOPIX2は.0%高、2週ぶり反発。
東証マザーズ指数は1.8%高、5週続伸(累計6.6%上昇)。
日経ジャスダック平均は0.8%高、5週続伸(同6.3%上昇)。
東証2部指数は0.1%安、5週ぶり反落で終了。
日経平均の25日移動平均からの乖離はプラス1.0%。
騰落レシオは120.86%。
サイコロは6勝6敗で50.0%。
年末最終週の5日の騰落は、20年間で17章3敗、10年間では7勝3敗。
東証2部指数と日経ジャスダック平均は直近10年では10勝0敗、
マザーズ指数は9勝1敗。
シカゴ225先物終値は日中比20円安の22830円。
届いて抜けない23000円を抜けるかどうかが課題の今年最後の週。
その先は意外と明るくない。
2000年以降の月別パフォーマンスでもっとも良好なのは12月で平均騰落率は2.56%。
次が11月の2.06%。
一方、1月はマイナス1.58%で最低の水準となっている。
因みに・・・。
東京運命学院の「気学運勢暦」によれば、大発会は「戻り売り方針の日。高値を見せても翌日弱し」。
1月は「堰を崩して流れる悪気流。
板子一枚下は暗闇の情報に弱き一色に染まる」と良くない。
「餅つきの荒れる相場で年越しか」(詠み人知らず)。
「スパートで未来につなぐ掉尾の一振」(同)。
 
土曜日経朝刊の記事。
日本企業の信用力を示す格付けが右肩上がりに上昇。
高格付けの目安となる「A格」以上の比率は足元で75%。
約4割の米国の2倍。
バブル経済の崩壊以降、借金に苦しんだ日本企業は強い財務を経営課題に据えてきた。
気が付けば上場企業の過半数が実質無借金。
世界屈指の高格付け国となった。
もうおとなしくしてなくても良いような気がする。
 
NYダウは28ドル安の24754ドルと反落。
NASDAQは5ポイント安の6959ポイント。
S&P500は1ポイント安の2683ポイント。
ダウ輸送株指数は45ポイント高10674ポイント。
3市場の売買高は69.8億株。
CME円建ては大証比20円安の22830円。
ドル建ては大証比25ポイント高の22875ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比20円高の22830円。
ドル円は113.31円。
10年国債利回りは2.485%。
非公式外資系4社動向は売り430万株、買い420万株。
金額ベースは29億円の買い越し(3日連続)。
売りセクターは電機・小売セクターなど。
買いセクターは保険・通信・情報通信・サービス・ETFセクターなど。
売買交錯は銀行セクターなど。
 
【2017年】
12月 3454万株買い越し 買い13日,売り4日
 
11月 4032万株買い越し 買い13日,売り7日
10月 70万株買い越し 買い12日,売り8日
9月 3228万株買い越し 買い13日,売り7日
8月 1160万株買い越し 買い14日,売り9日
7月 1500万株売り越し 買い10日,売り10日
 
(半期合計 8320万株買い越し 買い69日,売り53日)
 
6月 330万株買い越し 買い10日,売り12日
5月 4510万株買い越し 買い16日,売り4日
4月 870万株売り越し 買い9日,売り10日
3月 960万株売り越し 買い8日,売り14日
2月 3010万株買い越し 買い17日,売り3日
1月 2300万株買い越し 買い9日,売り10日
 
2016年(1億500万株売り越し 買い111日,売り134日)
 
2015年(1億1638万株買い越し 買い140日,売り103日)
 
 
◇━━━ カタリスト ━━━◇
 
北越工業(6364)・・・動兆。
 
北越工業に注目する。
同社は建設現場用等の可搬式エンジンコンプレッサー大手。
エンジン発電機も手掛けている。
直近は国内シェア6割の高所作業車の受注が好調。
コンプレッサーはIoT活用した保守・管理に期待感。
業績は上昇基調の気配。
国内では首都高環状線やリニア新幹線などのトンネル工事用コンプレッサに期待。
北米・アジアの開拓でシェア拡大を狙っている。
インフラ整備をテーマとした新潟の不可欠成長企業だ。
 
(兜町カタリスト櫻井)

株ちゃんofficial xはこちら!
目次