雇用統計の結果にインフレ期待が高まりドル高が続くか

[概況]

2日に発表された米1月雇用統計は非農業部門雇用者数が予想を上回り、平均時給は前月比、前年比ともに予想を上回る良好な結果でドルは一気に110円台に乗せる上昇となった。
 
更に其の後発表された12月製造業新規受注と1月ミシガン大学消費者信頼感指数も予想を上回り、米景気拡大は続いてインフレの進行が示される結果となった為に引き締め警戒感から、NY株式市場は大幅反落した。
ダウは一時700ドル近くも下落して、これまでの上昇に対する調整が出た感じだが、雇用統計を始めとした好調な経済指標の結果による引き締め(利上げ)警戒による下げであり、米景気拡大は続いている事から株価上昇の流れが終わった訳ではないと見ている。
 
今週はNY株式市場の調整がどの程度まで進むのか、年3回と見込まれていた米国の利上げ予測が4回に高まって行くのかに注目しているが、雇用統計の発表も終わった翌週で米経済指標の発表は少なく、5日(月)1月ISM非製造業夷景況指数、6日(火)12月貿易収支、7日(水)MBA住宅ローン申請件数、8日(木)新規失業保険申請件数、などとなっている。
大幅なドル高は期待出来ないかも知れないが、どこまで上値を伸ばす事が出来るかに注目している。

[提供:カネツFX証券株式会社]

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