29日の日経平均株価は反発。308円53銭高の2万8252.円42銭(出来高概算13億6000万株)で取引を終えた。
前日の米国株の上昇や円安進行などを背景に輸出関連株といった主力銘柄を中心に買いが先行して始まった。その後は、こう着感が強まる格好となったものの、3月期の配当権利付き最終売買日とあって権利取りを狙った買いなどが入り、日経平均は高値引けとなった。
あす30日の日経平均株価では、3月末決算銘柄の権利落ち日を迎え、配当落ち分(日経平均株価で推定235円程度)を即日で埋められるかどうかが注目される。
即日埋めとなれば、基調の強さが改めて意識されることにもなろう。好材料には強く反応する地合いがしばらく続く可能性が高い。
機関投資家による配当再投資に絡んだ株価指数先物への買いが続くとみられ、外部環境が落ち着けば、堅調さを維持する可能性がある。もっとも、29日に3月末配当取りの動きを終え、配当再投資もあす寄り付き段階で大方一巡するとみられ、需給面でのピーク通過を警戒する向きもある。
■上値・下値テクニカル・ポイント(29日現在)
30269.24 ボリンジャー:+2σ(26週)
30039.50 ボリンジャー:+3σ(13週)
29615.29 ボリンジャー:+3σ(25日)
29155.32 ボリンジャー:+1σ(26週)
29102.10 ボリンジャー:+2σ(13週)
28875.30 均衡表雲上限(週足)
28561.33 ボリンジャー:+2σ(25日)
28265.68 200日移動平均線
28252.42 ★日経平均株価29日終値
28164.71 ボリンジャー:+1σ(13週)
28041.40 26週移動平均線
28040.16 新値三本足陰転値
27953.47 6日移動平均線
27716.34 均衡表雲上限(日足)
27507.38 ボリンジャー:+1σ(25日)
27493.88 75日移動平均線
27335.12 均衡表雲下限(日足)
27321.34 均衡表基準線(週足)
27227.31 13週移動平均線
200日移動平均線抜けを窺う好位置で高値引け。ローソク足は上ヒゲのない「陽の大引け坊主」を示現し、買い圧力の強さを示した。25日線との上方乖離率は6.80%と昨年9月14日以来の水準に拡大。RSI(14日ベース)が84.10%と買われ過ぎラインの80%を突破したこともあり、過熱感の高まりから短期的なスピード調整局面入りの可能性に留意が必要となろう。
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