配当落ちの影響で続落、利益確定の売りも底堅い

27日午前の日経平均株価は続落した。午前終値は前日比59円22銭安の2万0270円97銭だった。
きょう前場の東京株式市場は、売り優勢となり続落した。
9月末の配当権利落ちの影響が130円程度あり、日経平均を押し下げた。自動車や銀行といった中間配当を実施する企業の株価が、表面上は下落し日経平均を押し下げた。
日経平均は年初来の高値圏にあり「利益確定の売りも出た」という。
 
ただ、下値では好業績銘柄中心に押し目買いの動きが観測されている。業種別では鉄鋼や海運株が堅調だった。外国為替市場で1ドル=112円台前半の推移と円安水準に振れており、これが全体相場を支える格好となった。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続落した。午前の取引終了時点の東証1部の売買代金は概算で9751億円、売買高は5億8940万株だった。
東証1部の値下がり銘柄数は1107と全体の55%を占めた。値上がりは625、変わらずは68銘柄だった。

個別では、格安スマートフォン(スマホ)事業の買収を発表した楽天が安い。格安スマホの競争激化が見込まれ、KDDIやソフトバンクも下げた。いすゞや大ガス、日産自が安い。
トリドールホールディングス、コロワイドなどが大幅安。ゼンショーホールディングス、ディア・ライフなども値を下げた。
 
半面、トヨタや三菱UFJ、日本郵政なども下落したが、配当落ちを考慮すると上昇した。26日の米ハイテク株高で、日電産や村田製など電機株は買いが優勢だった。JFEや新日鉄住金など鉄鋼株も買われた。任天堂やファストリ、キヤノンが高い。
クロップスは一時ストップ高、みなと銀行、関西アーバン銀行はいずれも大幅高。フィックスターズも値を飛ばした。
 
 東証2部株価指数は前日比1.88ポイント安の6581.40ポイントと続落した。
値上がり銘柄数は250、値下がり銘柄数は203となった。
 
個別では、神鋼環境ソリューション、東京衡機が年初来安値を更新。上原成商事、フォーシーズホールディングス、JEUGIA、日本タングステン、北日本紡績が売られた。
 
一方、サンコーテクノ、グッドコムアセット、フジックス、古林紙工など21銘柄が年初来高値を更新。京進、FDK、昭和ホールディングス、リミックスポイントが買われた。

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