本日(10日)の東京株式市場は、週末を前に持ち高調整の売りが優勢となりそうだ。
日経平均株価の予想レンジは、2万2600円-2万2800円を想定する。
昨日の日経平均株価が、株価指数先物主導で乱高下する展開となったことも、投資家の買い手控え姿勢を助長する可能性もある。
週末要因もあり、利益確定売りに押される場面も想定される。
ただ、昨日の日経平均は、上下に大きく振れたが、引けでは5日線(22761円、9日時点)を上回っている。
大きな動きが出た割には、チャートは崩れておらず、本日も同水準より上を保った動きとなれば、この先も上昇基調が継続する可能性が高い。
ただし、5日線をあっさり割り込んでしまうようだと、いったんは上昇ペースが鈍る展開を想定しておいた方が良いだろう。
シカゴ日経225先物12月限(円建て)
22645 ( -255 )
シカゴ日経225先物12月限(ドル建て)
22660( -240)
()は大阪取引所終値比
東証寄り付き前段階での主要外国証券経由の注文動向は、売り520万株、買い770万株で、差し引き250万株の買い越し。買い越しは3営業日連続。金額も買い越し。
売りセクターに、電機、商社、薬品、機械、繊維、その他金融、非鉄など。
買いセクターに、銀行、化学、サービス、証券、REIT、小売、その他金融など。
【信用規制・解除】(9日大引け後 発表分)
■ショーケース <3909>
東証が10日売買分から信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除する。日証金も増担保金徴収措置を解除。
【明日の注目銘柄】
■SUMCO[3436]
2017年12月期の第3四半期累計(17年1~9月期)の連結決算を発表。売上高は1904億円(前年同期比23%増)、純利益が166億円(同4.9倍)となった。旺盛な半導体需要を背景に半導体用シリコンウエハの販売が好調だった。これを受けて通期予想を3度目の上方修正。売上高は1899億円から2584億円(前期比22%増)当期純利益も161億円から246億円(同3.7倍倍)にそれぞれ修正した。従来は未定としていた期末配当を16円とする方針も明らかにした。年間配当は前期比16円増の26円となる。
9日終値は2566円(▲20)
■NOK[7240]
2018年3月期の第2四半期累計(17年4~9月期)の連結決算を発表。売上高は3574億円(前年同期比7%増)、純利益が162億円(同3.5倍)となった。自動車や建機向け中心にシールが好調だったほか、自動車やスマートフォン向け電子部品も採算が改善した。通期予想を上方修正し、売上高は7168億円から7304億円(前期比2%増)、当期純利益も320億円から350億円(同28%増)にそれぞれ修正した。
9日終値は2799円(▲16)
■白銅[7637]
2018年3月期の第2四半期(17年4~9月期)の連結決算を発表。売上高は203億9700万円(前年同期比26%増)純利益は9億2900万円(同72%増)だった。半導体製造装置や液晶製造装置向けなどにアルミなどの金属販売が伸びた。これを受けて通期予想を上方修正。売上高は369億円から417億円(前期比20%減)、当期純利益も15億7000万円から17億8000万円(同27%増)に修正した。従来は56円としていた期末配当予想も63円に増額した。9日終値は2346円(▲19)
【主な経済指標・スケジュール】
10日(金)
●国内
10月マネーストック(8:50)
9月第三次産業活動指数(13:30)
オプションSQ
《決算発表》
NTT、三井不、JXTG、東レ、ヤクルト、ユニチャーム、りそなHD、大成建、ネクソン、東急、日清食HD、関西ペ、コンコルディア、ダイフク、飯田GHD、セブン銀行、長谷工、クレセゾン
■海外
ASEAN首脳会議(フィリピン~11/14)
アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議(~11/11ベトナム)
米11月ミシガン大学消費者マインド指数(11/11 0:00)
米10月財政収支(11/11 4:00)
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
