週末要因から軟調な展開

 
 
10日の日経平均株価は反落。終値は前日比61円安の2万6756円だった。前日の米株安やワクチン副作用問題を受けて開始から180円近く値を下げたが、その後は押し目買いに支えられて徐々に落ち着いた動きへ。明日にメジャーSQ算出を控え先物絡みでの目立った買いは自重気味。相場は方向感なく推移した。日経平均算出への寄与度が大きいSBGがMBOの思惑から大幅続伸。1社で日経平均を170円以上も押し上げ下支えしている。
 
 
11日の日経平均株価は、年初来高値近辺で底堅く推移するなか、週末要因から軟調な展開となりそうだ。
新型コロナウイルス感染症に関し、日本では欧米先進国と比較して感染者数は少ないものの、足元では全国的に増加傾向にあることから、「行動の自粛要請」などを警戒する場面もありそう。また、12月限株価指数先物・オプションのSQ(特別清算指数)値算出日にあたることから、市場速報値が意識されることも想定される。市場では「SQ通過をきっかけに個別株銘柄への物色が強まりそう」との見方もあった。
 
きょうの終値(26756円)は5日線(2万6667円、10日時点)を上回った。ソフトバンクGに振り回された感はあるが、一時的とはいえ、1銘柄が日経平均をプラスに押し上げた格好となっており、売りづらさが強く意識された。
明日は、ECB理事会を受けた欧米株の動向に大きく影響されることになるだろう。先週末(2万6751円、12/4)との比較ではわずか5円しか動いておらず、あすの方向性が週間の騰落を左右する。12月に入ってからは概ねしっかりとした動きが続いているものの、11月30日に2万6800円台に乗せた後、2万6900円台に届かない日が9営業日続いている。イベント通過で壁突破、週間上昇達成の展開に期待したい。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(10日現在)
 
28825.42  ボリンジャー:+3σ(13週)
28333.77  ボリンジャー:+3σ(25日)
27805.11  ボリンジャー:+3σ(26週)
27543.30  ボリンジャー:+2σ(25日)
27383.86  ボリンジャー:+2σ(13週)
 
26756.24  ★日経平均株価10日終値
 
26752.84  ボリンジャー:+1σ(25日)
26691.55  6日移動平均線
26610.67  均衡表転換線(日足)
26467.08   新値三本足陰転値
26399.43  ボリンジャー:+2σ(26週)
25962.38  25日移動平均線
25942.29  ボリンジャー:+1σ(13週)
25200.02  均衡表基準線(日足)
25171.92  ボリンジャー:-1σ(25日)
24993.75  ボリンジャー:+1σ(26週)
24921.36  均衡表転換線(週足)
24500.73  13週移動平均線
24381.46  ボリンジャー:-2σ(25日)
24225.67  75日移動平均線
24212.04  均衡表基準線(週足)
23591.00  ボリンジャー:-3σ(25日)
23588.07  26週移動平均線
 
ローソク足は3日連続で陽線を引き、ザラ場高値と安値は前日水準を上回った。また、パラボリックは4営業日ぶりに買いサイン点灯を再開し、短期調整局面の終了を示唆している。反面、下向きの5日線が下落圧力を示唆しているほか、RSI(14日ベース)が71.86%と高止まりしており、依然として下値不安を残す形となっている。
 
 

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