週末要因から見送りムード

 
 
日経平均株価は終日軟調で、前日比477円96銭安の2万1948円23銭。
昨年10月11日以来、約4カ月半ぶりに終値で2万2000円を割り込んだ。
新型肺炎がコンサートやスポーツイベントなど多方面に甚大な影響を及ぼしており、株式市場でもレジャー関連が厳しい下げとなったほか、外食や小売などが軒並み大幅安となった。
市場では「株価指数オプション取引で、オプションの売り方が買い戻す一方で、株価指数先物へ売りを出した」との声聞かれた。
 
 
28日の日経平均株価は新型肺炎への警戒や週末と月末が重なることなどから、見送りムードが広がりそうだ。
中国での患者数の増加よりも他の地域での増加数が目立つようになり、世界的な流行になることも警戒され、弱い動きが継続する可能性もありそう。
米国株が切り返したとしても、明日は週またぎのリスクが意識されて上値は重いだろう。
きょうの大幅安で200日線(2万2194円、27日時点)を明確に下に抜けているが、ここから一段安となると売りに勢いがつきやすい。それだけに2万2000円近辺で踏みとどまることができるかが大きな注目点となる。
 
市場では、昨年8月6日の安値(2万110円)から1月17日の高値2万4115円の上昇幅4005円に対する黄金分割の61.8%押しの水準が2万1640円となり「このあたりが当面の下値として意識されそう」との見方もあった。
 
 
■テクニカル・ポイント(27日現在)
 
23355.17  25日移動平均線
23045.25  ボリンジャー:-1σ(13週)
23002.44  26週移動平均線
22980.12  均衡表転換線(週足)
22977.75  新値三本足陽転値
22963.02  均衡表基準線(日足)
22874.40  6日移動平均線
22867.34  ボリンジャー:-1σ(25日)
22825.43  均衡表転換線(日足)
22516.42  ボリンジャー:-2σ(13週)
22379.52  ボリンジャー:-2σ(25日)
22335.06  均衡表基準線(週足)
22194.58  200日移動平均線
22149.28  ボリンジャー:-1σ(26週)
21987.58  ボリンジャー:-3σ(13週)
 
21948.23  ★日経平均株価27日終値
 
21891.69  ボリンジャー:-3σ(25日)
21698.33  均衡表雲上限(週足)
21296.12  ボリンジャー:-2σ(26週)
21101.88  均衡表雲下限(週足)
20442.97  ボリンジャー:-3σ(26週)
 
ローソク足は長い陰線を引き、下向きに転じた200日線を割り込んで終了した。一目均衡表の転換線と基準線が下降を続けるとともに遅行線は弱気シグナルを増大し、売り手優位が一段と鮮明になった。
東証1部のRSI(14日ベース)は34.02%に低下したが、売られ過ぎゾーン入りの目安となる30%を割っておらず、下値余地を窺わせている。
 

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