週末とあって売り姿勢が優勢か

 
22日の東京株式市場は、前日の米国株が乱高下した後に安く引けたことで、リスクを回避する動きが優勢となった。日経平均は一時、前日比340円超の下げをみせる場面もあった。日経平均株価終値は、前日比234円37銭安の2万1736円44銭と反落した。
国内機関投資家は3月末を意識して益出しの売りを強めているフシもうかがえ、今しばらくは日柄をかけて需給上の調整を行う局面が続きそうだ。
 
明日の東京株式市場は、買い手掛かり材料難のなかでの週末とあって売り姿勢が優勢となりそうだ。
明日は重要な局面。先週は前半に下げたものの、後半に上げており、週間では上昇し、陽線を形成した。
今週は今のところ、週初に大幅高となったものの、その後失速しており、きょうの終値2万1736円は、先週末16日の終値21720円をやや上回る程度で、月曜19日の始値2万1903円は大きく下回っている。
 
また今週は、節目の2万2000円や26週線を一時上回りながら跳ね返されており、このまま週を終えると、翌週以降、これらの水準が壁となりやすい。2万2000円近辺まで戻す展開がベストだが、最低でも2万1720円は上回り、週間上昇では終えたいところだろう。
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(22日現在)
 
23326.62  均衡表雲上限(日足)
23284.51  ボリンジャー:+1σ(26週)
22901.07  均衡表雲下限(日足)
22828.70  13週移動平均線
22780.53  75日移動平均線
22644.44  25日移動平均線
22539.75  均衡表基準線(日足)
22539.75  均衡表転換線(週足)
22050.78  ボリンジャー:-1σ(13週)
21991.61  26週移動平均線
21900.36  5日線
21827.80  6日移動平均線
 
21736.44  ★日経平均株価22日終値
 
21684.43  均衡表基準線(週足)
21639.03  ボリンジャー:-1σ(25日)
21551.50  均衡表転換線(日足)
21272.85  ボリンジャー:-2σ(13週)
21154.17  新値三本足陰転値
21114.13  200日移動平均線
20698.71  ボリンジャー:-1σ(26週)
20633.61  ボリンジャー:-2σ(25日)
20494.92  ボリンジャー:-3σ(13週)
 
 
支持線として意識されていた5日線を割り込んで始まり、センチメントは悪化したが、下向きではあるものの、ボリンジャーバンドの-1σのほか、一目均衡表の転換線が支持線として機能している。
週間形状では26週線を割り込んでおり、底打ちが見極めづらくなってしまっている。まずは週末終値段階で26週線から大きく放れたくはないだろう。
日足についてもボリンジャーバンドの-1σや転換線を下回ってしまうと、再びボトムを探る展開が意識されてくるため、踏ん張り処であろう。2万2000円が抵抗として意識されてしまっており、2月半ばのマド(2万2277-2万2659円処)を埋めは意識しづらくなっているため、まずは下値固めとなる。

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