[概況]
5日の欧米為替市場は、英ポンド円が上昇した。理由は、英EU離脱問題の最悪のシナリオである、合意なき離脱の懸念が後退したからだ。
詳しくは、英議会でEUからの離脱期限を延期する法案が可決されたことで、この法案が成立することにより来年の1/31まで離脱期限は延期されることになる。
英ポンド円は欧州時間序盤こそ合意なき離脱への不安感から、水準を127円台後半から安値126.68円まで下落させたが、延期法案可決の優勢が伝わるとムードが一転し急速に買い戻される展開に。その後、法案可決が伝わるとさらに水準を切り上げ、高値を130.39円とする大幅上昇を記録した。
さて、本日の英ポンド円は上昇継続と予想する。というのも、ジョンソン首相が離脱阻止に対抗するために表明した総選挙という切り札が、先ほど英議会によって否決されたからだ。値動きとしては8/22高値130.72円を上抜けるかどうかに注目だ。
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