日経平均が3日続落。終値は前週末比34円安の2万1149円で、3月28日以来、7カ月ぶりの安値となって取引を終えた。
さて、東京株式市場は米国株、中国株の底入れが先行しないと下値も固まらないようで、本日もこれら外部要因に振り回される展開となった。
経済規模世界1位と2位の国で起こす貿易戦争の影響が徐々に表われており、しばらくは収益見通しをネガティブに見ざるを得ない状況にある。
明日(30日)の東京株式市場は、前週の日経平均株価が終値ベースで1300円余りの急落となったにもかかわらず、きょう一時、前週末比280円高まで買われながら結局終値でマイナス圏に沈み、反発力を示せなかった地合いの弱さが尾を引きそうだ。
明日から31日までの日程で日銀金融政策決定会合が開催される。株式市場が大きく崩れている際には、中央銀行イベントが相場の雰囲気を変える材料になることもあるので注意したい。
■上値・下値テクニカル・ポイント(29日現在)
22741.91 75日移動平均線
22710.00 均衡表転換線(週足)
22710.00 均衡表基準線(週足)
22710.00 均衡表基準線(日足)
22674.76 13週移動平均線
22606.61 26週移動平均線
22453.69 200日移動平均線
22042.32 ボリンジャー:-1σ(25日)
22010.78 新値三本足陽転値
21965.67 均衡表転換線(日足)
21949.17 ボリンジャー:-1σ(26週)
21898.37 均衡表雲上限(週足)
21798.92 ボリンジャー:-1σ(13週)
21719.99 6日移動平均線
21684.43 均衡表雲下限(週足)
21291.74 ボリンジャー:-2σ(26週)
21149.80 ★日経平均株価29日終値
21061.44 ボリンジャー:-2σ(25日)
20923.07 ボリンジャー:-2σ(13週)
20634.30 ボリンジャー:-3σ(26週)
20080.55 ボリンジャー:-3σ(25日)
20047.22 ボリンジャー:-3σ(13週)
【注目の個別銘柄動向】
■幸楽苑HD <7554>
1744円 +175 (+11.15%)
急反発。先週末に上半期の決算を発表、営業損益は9.9億円の黒字となり、前年同期1.8億円の赤字から大きく収益が改善している。従来予想の4.5億円の黒字も大幅に上回った。「味の改革」やマーケティング戦略の見直しなどによって、既存店販売が計画を上回ったもよう。通期営業利益計画も従来の6.3億円から11.7億円に大幅上方修正。なお、業績回復に伴って、継続企業の前提に関するリスク注記も解消されている。
■ジェイテック<2479>
228円 +9 (+4.11%)
26日、2019年3月期第2四半期(累計)連結業績予想数値について発表。
売上高は前回発表予想の16.74億円から15.25億円に8.9%減少したものの、営業利益は同0.16億円から374.5%増の0.75億円に、経常利益は同0.15億円から403.9%増の0.75億円にそれぞれ増加した。
修正の理由として、売上高は人材不足により受注案件に対応しきれなかったため予想を下回ったが、業務効率化による販売費及び一般管理費の抑制を推し進めた結果、利益面では予想を上回る見込みとなったとしている。
■Aiming <3911>
375円 +34 (+8.21%)
大幅に3日ぶり反発。18年12月期の営業損益が従来予想の12.39億円の赤字から10.49億円の赤字に縮小すると発表している。第3四半期累計(18年1-9月)は11.20億円の赤字(前年同期実績19.26億円の赤字)だった。売上の伸長に比べて売上原価が抑えられたため、売上総利益が増加した。また、バンダイナムコオンラインから提供されるスマートフォン専用ゲーム「戦国大河」の事前登録を開始している。
■三栄建築設計<3228>
1,593円 +126 (+8.59%)
急反発している。前週末26日の取引終了後、21年9月期を最終年度とする中期経営計画を発表しており、最終年度に売上高1500億円(18年8月期1006億円)、経常利益125億円(同77億円)を目指すとしたことから、意欲的な中計と評価されているようだ。
三大都市圏(首都圏・中京圏・関西圏)でのシェア拡大を経営戦略の主軸とするほか、19年8月期から業績に寄与する海外事業を含めてグループ全体で事業拡大を図るという。
同時に、未定としていた19年8月期業績予想と配当予想を発表しており、売上高1200億円(前期比19.2%増)、経常利益100億円(同28.9%増)を見込む。また、配当は前期と同じ48円を予定している。
