今週は軟調となった。日経平均株価の前半は堅調に推移し、火曜日6月28には12営業日ぶりに終値で2万7000円を上回った。猛暑に関するニュースが連日で報じられたが、これを材料に動意づく銘柄が多く、内需を中心に個別の物色が活発となった。
しかし、欧米の中央銀行が改めてインフレ退治にはある程度の経済的犠牲はやむを得ないと発言したことで、米国株の動きが悪く、水曜、木曜は大幅下落。
前半2日間の上げ分を消失した。半導体大手の下げが目立った。上げて下げて迎えた金曜7月1日は、買いが先行したものの急失速して、終わってみれば大幅安。週間でも下落となり、週末値で2万6000円を割り込んだ。
日経平均は週間では556円の下落となり、週足では陰線を形成した。
来週は、軟調展開か。
金曜8日に米国の6月雇用統計が発表される。今は雇用指標が強いと、FRBの金融引き締め強化が意識されてしまうだろう。
この8日にETFの分配金ねん出のための売り需要が発生する見込みで、さらに引け後には安川電機が決算を発表予定。これだけ金曜日がクローズアップされてしまうと、週中には腰の入った買いは期待できないだろう。
米国株は足元の動きがさえないため、来週強い動きが出てきたとしても、雇用統計を前にした一時的な買い戻しとしかみられないと思われる。6日には6月開催のFOMC議事要旨が公表されるが、0.75%の利上げが決まった時の会合であり、株式の支援材料となる可能性は低い。週を通して弱材料に敏感となる地合いが続くだろう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(1日現在)
27828.28 200日移動平均線
27776.71 ボリンジャー:+1σ(26週)
27692.07 ボリンジャー:+1σ(25日)
27390.30 ボリンジャー:+1σ(13週)
27034.95 均衡表基準線(週足)
27012.66 26週移動平均線
26954.99 均衡表転換線(週足)
26954.99 均衡表基準線(日足)
26946.78 25日移動平均線
26930.33 75日移動平均線
26843.12 13週移動平均線
26652.66 均衡表雲上限(日足)
26618.01 均衡表雲下限(日足)
26591.00 6日移動平均線
26452.03 均衡表転換線(日足)
26295.93 ボリンジャー:-1σ(13週)
26248.61 ボリンジャー:-1σ(26週)
26201.49 ボリンジャー:-1σ(25日)
25935.62 ★日経平均株価1日終値
25771.22 新値三本足陰転値
25748.75 ボリンジャー:-2σ(13週)
25484.56 ボリンジャー:-2σ(26週)
25456.20 ボリンジャー:-2σ(25日)
25201.57 ボリンジャー:-3σ(13週)
24720.51 ボリンジャー:-3σ(26週)
24710.92 ボリンジャー:-3σ(25日)
終値は節目の2万6000円を下回り、下向きに転換した5日移動平均線を下放れた。ローソク足は胴体部分が500円を超える大陰線を描き、売り圧力の強さを窺わせた。
一目均衡表では終値が雲下限とのマイナス乖離幅を拡大し、チャート形状は一段と弱気側に傾いた。遅行線は7月14日にかけての応当日株価上昇で弱気シグナルが増大しやすく、25日線の下降と併せて地合いの悪化を警告する形となっている。
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