2日の日経平均は3日ぶり大幅反落。米中貿易摩擦懸念が再燃したことから売りが優勢。序盤はきのうまでの地合いの良さからプラス圏まで戻す場面もあったが、売り直されて下げ幅を広げた。後場に入ると、上海株の下げ拡大を嫌気して一段安の展開。下げ幅を200円超に広げ、心理的節目の2万2500円をあっさり割り込んだ。
明日(3日)の東京株式市場は、米中貿易摩擦が中国景気の鈍化を招くとの見方に加え、米7月の雇用統計発表を目前にしていることもあり、買い手控え姿勢が強まり、日経平均株価は軟調な推移となりそうだ。
好決算銘柄に対する物色もやや神経質にさせてくる。決算の反応が限られてくるようだと、次第に模様眺めムードが広がりやすくなりそうである。好業績銘柄の下値拾いのスタンスとなろう。
明日に関しては、13週線(2万2537円、8/2時点、以下同じ)より上で終われるかが注目点。2万2500円を意識した動きが見られれば、来週は仕切り直しでこの近辺での値固めが続くと予想する。売りに押された場合には、25日線(2万2332円)や26週線(2万2108円)などがサポートになるかに注目したい。
■上値・下値テクニカル・ポイント(2日現在)
23081.76 ボリンジャー:+2σ(25日)
22834.26 ボリンジャー:+1σ(13週)
22707.37 ボリンジャー:+1σ(25日)
22698.30 ボリンジャー:+1σ(26週)
22609.57 6日移動平均線
22558.67 均衡表転換線(日足)
22537.48 13週移動平均線
22512.53 ★日経平均株価2日終値
22483.30 均衡表雲上限(日足)
22447.00 75日移動平均線
22342.60 200日移動平均線
22332.97 25日移動平均線
22320.89 均衡表雲下限(日足)
22240.69 ボリンジャー:-1σ(13週)
22237.26 均衡表転換線(週足)
22206.14 均衡表基準線(日足)
22196.89 新値三本足陰転値
22144.23 均衡表雲上限(週足)
22108.91 26週移動平均線
21958.58 ボリンジャー:-1σ(25日)
■東証業種別ランキング:全33業種のうち、32業種が下落
全33業種のうち、パルプ・紙を除く32業種が下落。非鉄金属が下落率トップ。前日に発表した決算が嫌気され、古河電<5801>が10%近く下落したほか、住友鉱<5713>や三菱マテ<5711>も2%超安となった。そのほか、海運業、鉱業、石油・石炭製品、鉄鋼などが下落率上位となった。
一方、パルプ・紙のみ4%超上昇。決算が好感され、時価総額上位の王子HD<3861>、レンゴー<3941>が大幅高となった。
■東証主体別売買動向・7月第4週、外国人は859億円と3週連続の買い越し
東京証券取引所が2日発表した7月第4週(7月23~27日)の投資部門別売買動向(東京・名古屋2市場、1、2部など)は、海外投資家が859億6279万円と3週連続の買い越しとなった。前週は319億5828万円の買い越しだった。個人投資家は2186億5116万円と3週連続の売り越し。事業法人は127億7346万円と4週連続の買い越し。投資信託は812億1699万円と6週連続の買い越しだった。
【信用規制・解除】
(2日大引け後 発表分)
■エムアップ <3661>
東証が3日売買分から信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除する。
日証金も増担保金徴収措置を解除。
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