軟調展開か

 
16日の日経平均株価は3日ぶりに反落。終値は前日比150円安の2万9291円だった。
朝方から前日の米株安を受けて売り先行のスタートとなった。日経平均採用の値がさ株やハイテク株中心に売られ、指数では日経平均の下げばかりが目立つ展開となった。
一方、国内ではワクチン接種が進む状況から多くの個別株は安定した動きとなっており、トピックスは小幅ながらも3日続伸し、東証2部指数、ジャスダック平均は年初来高値を更新している。
 
 
明日17日の日経平均株価は、現地16日に発表されるFOMC(米連邦公開市場委員会)声明後の米国株式動向がポイントになるが、基本的に押し目買いスタンスは継続するとみられる。FOMCは無難に通過するとの見方が大勢で、新たな手掛かり材料待ちになる可能性があるだろう。

ただ、国内では新型コロナウイルスのワクチン接種が順調に進んでおり、経済活動の正常化期待は根強く、引き続きサポート要因になる。
 
日本株への影響という点では、為替に大きな動きが出てくるかが注目される。最近の傾向をみると、日経平均はドル円が円安に傾いていれば値動きが良くなるが、円高に傾いていると、米国株が上昇しても反応が甘くなることが多い。足元では節目の110円近辺で一進一退が続いている。110円より上が定着してくるようであれば、日経平均も3万円が視野に入ってくるだろう。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(16日現在)
 
30477.67  ボリンジャー:+2σ(26週)
30114.88  ボリンジャー:+3σ(25日)
30107.48  ボリンジャー:+2σ(13週)
30089.25  新値三本足陽転値
29683.40  ボリンジャー:+1σ(26週)
29633.24  ボリンジャー:+2σ(25日)
29607.82  ボリンジャー:+1σ(13週)
 
29291.01  ★日経平均株価16日終値

 
29186.80  均衡表雲上限(日足)
29151.60  ボリンジャー:+1σ(25日)
29122.77  均衡表転換線(日足)
29110.37  6日移動平均線
29108.17  13週移動平均線
29105.23  75日移動平均線
28917.87  均衡表雲下限(日足)
28889.13  26週移動平均線
28669.96  25日移動平均線
28608.51  ボリンジャー:-1σ(13週)
 
ザラ場の高値と安値は前日の値幅に収まり、スピード調整的な下げとなった。ザラ場安値は上向きの5日線を下回ることなく推移したほか、5日線は75日線を下から上に抜いて短期的な上昇圧力の強まりを窺わせた。
一目均衡表では終値が雲上方にとどまる一方、遅行線は強気シグナルを増大して三役好転下の強気形状をキープ。ストキャスティクスは%Kが下向きに転じて%Dを下回ったが、25日線との上方乖離率は2.17%、RSI(14日ベース)は66.25%といずれも過熱ゾーンには遠く、潜在的な下押し圧力は限定的とみられる。
 

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