10日の日経平均株価は続落後、もみ合いとなりそう。
日経平均株価の予想レンジは、2万2800円-2万3000円。
9日のNYダウ工業株30種平均は前日比300ドル安の2万7272ドルで終えた。FOMCを前に持ち高調整の売りが優勢となり、金融や資本財、エネルギー関連株が軟調だった。
ダウ平均の下げ度合いが大きいことや、一段と円高が進んだ。
また、きのう9日の上値の重い動きが継続し、売りが先行するとみられる。急ピッチで上昇していたことも意識され、調整含みの展開となろう。
ただ、下値には今回の上昇場面で買い遅れた市場参加者による、押し目を拾う動きも見込まれ、下げ渋りの動きにつながる可能性もあるだろう。
為替相場は、ドル・円が1ドル=107円台の半ば(9日終値は107円92-93銭)と円高方向に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=122円台の前半(同121円58-62銭)と円安に傾いている。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、9日の大阪取引所終値比220円安の2万2890円だった。
日程面では、5月の企業物価指数、4月の機械受注統計など。海外ではFOMCの結果発表及びパウエルFRB議長の記者会見。5月の中国消費者物価指数(CPI)、5月の卸売物価指数(PPI)、5月の米CPI、5月の米財政収支など。
【好材料銘柄】
■トランスジェニック <2342>
炎症可視化マウスに関する米国特許査定を取得。
■アールエイジ <3248>
2-4月期(2Q)経常は14%増益。
■SYSホールディングス <3988>
8-4月期(3Q累計)経常は93%増益・通期計画を超過。
■タカラバイオ <4974>
9日付の日経電子版で「タカラバイオは新型コロナウイルス感染の有無を調べるPCR検査で、2時間弱で最大5000件超を検査する手法を開発した」と報道。
■ライクキッズ <6065>
ライク <2462> がTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指す。TOB価格は1株1005円で9日終値を30.2%上回る水準。買い付け期間は6月10日から7月21日まで。
■古河電池 <6937>
再生エネ活用の本命「バイポーラ型蓄電池」を古河電気工業 <5801> と共同開発。バイポーラ型蓄電池はリチウムイオン電池比でトータルコストを半分以下に抑えることができる次世代蓄電池。21年度中にサンプル出荷、22年度から製品出荷開始を予定。
■ウェルネット <2428>
JR東日本 <9020> が来年夏頃にリリースする新生「えきねっと」にウェルネット決済を提供。
■ケイアイスター不動産 <3465>
4月の分譲住宅契約金額は前年同月比で8%減少したものの、5月は同32%増に拡大した。4~5月累計は12%増となった。
■ミナトホールディングス <6862>
小型インテリジェント・ステレオカメラをITD Lab社と共同開発する。
■三井ハイテック <6966>
2-4月期(1Q)経常は黒字浮上で着地、21年1月期業績を未定に変更。
■フォーバル <8275>
前期経常は微増で5期連続最高益・1-3月期(4Q)経常は28%減益、今期業績は非
【主な経済指標・スケジュール】
10(水)
【国内】
5月企業物価指数(8:50)
4月機械受注(8:50)
《決算発表》
RIZAP G、アネスト岩田、丹青社、テンポスHD、トーホー、アセンテック、サトウ食品、巴工業、トビラシステム、ハウテレビ
【海外】
中国5月生産者物価指数(10:30)
中国5月消費者物価指数(10:30)
パウエルFRB議長会見
米5月消費者物価指数(21:30)
米5月財政収支(6/11 3:00)
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
